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2022.07.12

知財ニュース

世界初、「経血量を計測できる吸水ショーツ」をBé-A〈ベア〉×ミツフジが共同開発

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サニタリーショーツブランドを展開するBe-A Japanと、ウェアラブルIoT技術を開発するミツフジは業務提携契約を締結したことを発表した。フェムテック市場の拡大と女性の健康課題の解決を目的とした新プロジェクト「経血量を計測できるショーツ」の共同開発を行う。

吸水ショーツカテゴリにおいて、経血量が測定できるショーツは世界初の取り組みだ。「ショーツ」という計測デバイスの形状であることにより、通常の下着と同じ感覚で着用することができ、継続的な計測とデータの蓄積が可能となる。

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女性自身が経血量を、客観的な指標でかつ継続的に測ることで、個人の体調把握や、月経過多をはじめとする女性特有の疾患が潜む症状に気づくことができ、女性疾患などの早期発見や、女性自身の健康への意識改革に役立てられるとのこと。

また、地域や人種、体型、生活環境などさまざまな背景を持つ女性の経血量が、継続的に測定されビッグデータとして蓄積されることで、医学的発見や新たな医療分野への貢献になど未知な可能性を秘めている。

経済産業省によると、日本における女性特有の月経随伴症状による年間の労働損失は4,911億円、社会経済的負担は総額6,828億円に及ぶと試算されている。また、女性従業員の約5割が女性特有の健康課題などにより職場で困った経験があると回答しており、その多くが月経痛や月経前症候群によるものだったという。

晩婚化や初産の高齢化により生涯に経験する生理の回数が大幅に増えた昨今、生理を新しい視点で捉えるための「経血量を計測できるショーツ」の価値がますます高まっているのではないかと考え、女性のQOLを高める吸水ショーツからさらに一歩進み、正確かつ継続的に経血量を測る製品が誕生することは、世界的な快挙だとBe-A Japan社は述べている。

ニュース原文はこちら

Top Image : © 株式会社 Be-A Japan

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