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2024.11.19
知財ニュース
太陽光で充電が可能な「ChargeSPOT」、AI機能搭載のバッテリースタンド「NaviSPOT(ナビスポット)」を発表
モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」を運営する株式会社INFORICHは、2024年11月7日(木)に開催したINFORICHの事業戦略発表会「INFORICH CONFERENCE ExSPOT 2024」にて、太陽光による蓄電モデルや、AI機能搭載のバッテリースタンド「NaviSPOT(ナビスポット)」などを発表した。
同社の「ChargeSPOT」は、2018年4月のサービス開始から、現在では駅や空港、商業施設などを中心に約4万4000台に拡大。月間の利用者数は約94万人となっている。国内では、全国各地に設置されたバッテリースタンドを活用し、外出時の充電不足問題に対応すると同時に、災害時には緊急電源供給を行う仕組みを構築している。
今回発表された再生可能エネルギー(太陽光)による蓄電モデルは、屋外でのコンセント有無に関わらず、太陽光を得られる場所であれば設置が可能。従来の屋外型モデルの場合、屋外であってもコンセントからの蓄電が必要だったが、太陽光発電モデルの設置によって、停電時であってもバッテリーのレンタルが可能になる。災害時のインフラとして、今後ますます需要が高まるモデルだ。
同社はさらに、AI機能搭載のバッテリースタンド「NaviSPOT(ナビスポット)」も発表している。「NaviSPOT」は、同社の「ChargeSPOT」バッテリースタンドにAI機能を搭載し、旅行者や店舗・施設利用者が求める情報に迅速に応えることができるコンシェルジュ機能を持つバッテリースタンド。搭載するAIによって提供できる機能は異なり、設置場所でのニーズに合わせて搭載する機能を決定することが可能だ。
2024年12月以降を目標にシンガポールでの設置を協議しており、今後国内でも都市圏や観光地など人流が集中するエリアを中心に順次設置を進めていく予定だ。また、これらの機能は全て多言語での提供を想定しており、現在は日本語と英語のみの対応となるが、今後、対応言語を拡大していくとしている。
「NaviSPOT」を通じ、多言語での交通案内や店舗でのバーチャル対応など、観光中のコミュニケーションをサポートする機能を提供することで、国内外のインバウンド旅行者を始めとしたユーザーの利便性向上と、店舗や施設でのインフラ設備拡充を目指す。
その他にも同社は、クレジットカードでのタッチ決済モデルや、デジタルサイネージ「CheerSPOT」も発表している。
タッチ決済モデルは、アプリでのQRコードスキャンが必須であった従来型モデルとは異なり、スマートフォンの充電切れで、アプリが起動できない状態でも「ChargeSPOT」のレンタルが可能になる。現在、海外での実証実験が完了しており、設置についてもまずは海外での展開を予定している。
「CheerSPOT」は、自分の好きなアーティストやタレントを「Cheer(応援)」することができるデジタルサイネージ。これまで個人での出稿が難しかったデジタルサイネージへの応援メッセージ掲載が手軽に行えるようになるとともに、個人が参加することでデジタルサイネージ活用の手法拡大が期待できる。設置は、2024年11月中を目指して調整中とのこと。
Top Image : © 株式会社 INFORICH
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