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2023.04.05

知財ニュース

電通グループ、朝日放送テレビ、ソニーら8社、ドラマコンテンツの二次創作を可能とするNFT利活用スキームの実証実験を開始

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電通グループのR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」は、朝日放送やソニーら7社(※)と共同でNFT利活用スキームによる新たなクリエイターエコノミー形成に関する実証実験「ghost Link」を開始すると発表した。

(※)7社:朝日放送テレビ株式会社、株式会社3RD GEAR、株式会社セプテーニ・インキュベート、シビラ株式会社、ソニー株式会社、ISI-Dentsu of America、Infinite Objects

「ghost Link」は、Web3時代のテレビコンテンツ領域における新しいファンエコノミーを模索する取り組み。全面的な二次創作が可能となるクリエイター向けNFTを発行し、NFTの保有者に対して、自由な翻案・編集の権利と、制作・複製・配信の権利を、商用・非商用を問わず許諾する。

実験では、ABC(朝日放送)制作のVRドラマコンテンツ「TOKYOCASE」に登場するメインIP「怨霊マガツヒ」について、NFTを用いた実証実験を開始。クリエイターによる二次創作の展開を検証することで、テレビコンテンツ領域におけるUGC(ユーザー生成コンテンツ)の価値の適正な評価モデルを検討するとともに、コンテンツの作り手となるクリエイターの発掘を目指していく。

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昨今のテレビコンテンツ領域では、コンテンツの視聴や関連商品の購入に留まらず、SNS上の解説記事やシナリオの予想記事が新たな視聴者を生んでいる。また、画像などのデジタルデータのIP(知的財産権)をNFT化し、ロイヤルティサービスやコミュニティで保有者同士がトークンの価値を高めあう動きが進んでおり、IPを用いた服飾デザインや楽曲を販売する保有者も登場している。8社はこうした昨今の潮流を踏まえ、「ghost Link」の実施に至った。

なお、本実験のリードクリエイターには、メディアアーティスト落合陽一氏を招聘。創作者視点でのフィードバックを得るとともに、クリエイターの創作活動を積極的に支援していく。今後は、シビラのコントラクトウォレットとソニーのハードウェアウォレット技術をIOの印刷技術「Video Prints」と組み合わせ、NFT取引の安全性と利便性を両立させる技術についても検証予定とのこと。

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Top Image : © 株式会社 電通

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