株式会社ピエクレックスは、スポーツ関連用品を製造販売する株式会社デサントとコラボし、同社の開発した、動きによって加わる力から電気エネルギーを生み出す圧電繊維「PIECLEX（ピエクレックス）」を活用した、顔の動きで抗菌力を高めるマウスカバー「PIECLEX MASK（ピエクレックスマスク）」を、2022年3月16日より販売開始した。

「PIECLEX」は、セラミック技術に基づく電子部品などを手掛ける株式会社村田製作所と、繊維原料や衣料製品をはじめとする幅広い繊維製品を扱う帝人フロンティア株式会社が共同で開発した新素材。

とうもろこしやサトウキビ由来のポリ乳酸（PLA）を原料とした繊維に伸縮やひずみが加わることにより電気が発生し、繊維上に抗菌効果を発揮する。また、金属や有機剤不使用の環境配慮型素材を使用しているほか、後処理加工をしない原料そのものの性質を生かした抗菌機能であることからその持続性も高く、半永久的に効果が続くという。

「PIECLEX MASK」は、この「PIECLEX」抗菌作用を活用したもので、着用者の動きによって発生する電気の力で菌を抑制し抗菌効果を発揮する。飛沫の増加につながりやすい、話す、噛む、笑うといった顔の動きを逆手に利用した商品だ。

2020年に約5000億円市場になるなど、コロナ禍で急速に拡大したマスク市場では、マスクの多様化が進んでおり、様々な素材や機能のマスクが登場している。こうした中で同社では、「動きにより効果を発揮する」という新しい価値を浸透させるべく、評価方法自体を開発するなど機能性を可視化。昨年より、BtoB向けにマスクの作成・販売、社内でのテストマーケティングなどを実施してきた。そして今回、初の「PIECLEX」採用企業であるデサントと共に、BtoC向けとなる本製品の開発・販売に至った。

本製品は『デサント』ブランド直営店、当社公式通販「DESCENTE STORE オンライン」、ならびに全国の『デサント』取扱店にて販売されている。

同社では、すでにデサントと共同で、歩くことによって同様の抗菌作用・脱臭効果を発揮する「PIECLEX」を使用した3Dソックスの開発・販売なども行なっており、今後の展開にも期待が高まる。

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