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2022.10.07

知財ニュース

犯罪予測を用いたパトロール最適化支援サービス「CRIME NABI」の実証実験が福岡市で開始

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犯罪を予測するシステム「CRIME NABI」 を提供する株式会社Singular Perturbationsは、2022年9月12日より福岡市に対して、犯罪予測を用いたパトロール最適化支援サービスである「CRIME NABI」の実証実験を開始した。

Singular Perturbationsは「世界の悲しい経験を減らす」というビジョンのもとに、「コンピューターサイエンスがもたらす知能で安全に関わる全ての人の能力を最大化する」をミッションとして、世界の犯罪を減らすためのソリューション開発を行う企業だ。

同社は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究で開発された高精度・高速な独自手法を含む犯罪予測アルゴリズムをもとに、犯罪予測システム「CRIME NABI」を開発してきた。さらにその予測結果を元に警備・パトロール業務を支援するクラウドサービス 「Patrol Community」 をリリースし、リアルタイムな犯罪予測に基づく効果的・効率的な警備・パトロール経路の自動策定・リスク可視化・警備状況のリアルタイム管理といったソリューションを自治体や警備会社向けに展開している。

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また、福岡市と福岡地域戦略推進協議会(FDC)は、AIやIoT等の先端技術を活用した社会課題の解決等に繋がる実証実験プロジェクトを全国から募集し、優秀なプロジェクトの福岡市での実証実験をサポートする「福岡市実証実験フルサポート事業」を実施している。

今回、福岡市と『次世代地域安全活動促進サービス検証プロジェクト』として2022年9月12日より犯罪予測を用いたパトロール最適化支援サービスである「CRIME NABI」の実証実験を開始した。このプロジェクトは、地域におけるパトロール活動の促進による安全で住みよいまちづくりの実現を目指して「CRIME NABI」を活用し、市民サービスを向上することを目的としている。

■CRIME NABI(いつ・どこで未来の犯罪が起きるかを予測するシステム)
過去の犯罪発生情報や人口統計、土地利用データ、天気などのデータに基づき、2種類(時間情報・空間情報)の独自アルゴリズムをもとに犯罪予測を行う。さらに、犯罪が発生しやすいと予測された場所を重点的に警備するルートを策定する。

■Patrol Community
「CRIME NABI」をbackendにして最適な警備経路を策定するモバイル・ウェブアプリケーション
・パトロールする距離を指定し、必ず通過する必要がある地点を選ぶだけで、最適なパトロール経路を自動で作成
・作成したルートを参考にパトロールを開始することで、GPSによる位置情報をもとに実際にパトロールした経路を自動で記録・表示する
・作成された電子日報はグループ内で共有され、管理者はパソコンのブラウザからリアルタイムでパトロール記録の確認が可能

ニュース原文はこちら

Top Image : ©︎ 株式会社 Singular Perturbations

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