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2025.01.29
知財ニュース
ソフトバンク、東京大学と共同で、「脳オルガノイド」を用いた次世代コンピューティング技術の研究を発表
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ソフトバンクは、東京大学と共同で、脳オルガノイドを用いた次世代コンピューティング技術に関する共同研究を行っていると発表した。また、この研究の最新成果の紹介や脳オルガノイドを用いた作品展示が実施される。
脳オルガノイドは、iPS細胞を使って作る小さな人工の脳組織だ。具体的には、ヒトの多能性幹細胞(iPS細胞やES細胞)から作製された、脳組織の構造を部分的に再現した三次元培養組織モデルとのこと。同社は、これらを用いて培養神経回路を構築し、制御することで、脳の強みを活かしたアクセラレーターが実現できると考えている。
同社はこのアクセラレーターを「Brain Processing Unit (BPU)」と名付け、2022年より真鍋大度氏、東京大学池内研究室と共に、脳オルガノイドへの刺激手法や活動データ解析の研究、およびそれらの操作に必要なAPI、ネットワークなどのインターフェース技術の開発に取り組んだ。
この研究の最新成果の紹介や、真鍋大度氏による脳オルガノイドを用いた作品展示が実施される。開催期間は、2025年2月1日(土)〜2025年2月9日(日)、恵比寿にて開催予定。参加は無料だが、指定の申込フォームから事前予約が必要だ。
また、2025年2月1日(土)には、渋谷の「SHIBUYA QWS」にてトークイベントも開催される。このトークイベントでは、脳神経科学研究に取り組む研究者たちを招いて、最新の知見の解説と、BPUなどの将来に向けた期待や課題に関する議論や、最先端技術が持つ可能性をアートで表現することに取り組むゲストたちを招き、脳神経科学の発展がもたらす社会の変化、未来が語られる。こちらも参加費無料、事前にフォームへの登録が必要だ。
Top Image : © ソフトバンク 株式会社