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2021.10.29
知財ニュース
TOYOTA、歩行領域の新モビリティとして立ち乗りBEV「C+walk T」リリース─歩行者と高い親和性を追求
TOYOTAは、歩行領域での新たなモビリティシリーズ「C+walk(シーウォーク)」の立ち乗りタイプ「C+walk T(シーウォークティー)」を、2021年10月1日(金)にリリースした。トヨタのディーラーで販売、レンタリース店でも取り扱いを開始する。
「C+walk T」のハンドル周りは、ハンドル角度やグリップ形状、レバーやボタンの配置など、人間工学に基づき、誰でも直感的に操作できるように配慮。ハンドル左右にあるアクセルレバーの操作だけで発進、加速、減速、停止までコントロールすることができる。さらに、左右にあるブレーキレバーを握ることでより減速をサポートし、バックボタンを押せば後進も可能だ。
ボディは、全長700mm(歩幅程度)・全幅450mm(腰幅程度)で、フラットなステップは乗り降りに負担のかからない高さの150mm。人間1人分のスペースのコンパクトなサイズで、人の「歩く」速さで移動することができ、より歩行空間での高い親和性を追求した。
さらに、走行時に前方の人や障害物との衝突を回避する障害物検知機能を搭載。ボディ前面の周辺検知センサーが検知すると、警告音とパネル表示で警告し、約2km/hまで減速してくれる。
また、脱着式リチウムイオンバッテリーを付属の専用充電器(AC100V)に接続すれば、およそ2.5時間で充電可能。室内コンセントで手軽に充電でき、満充電で約2.5時間・約14km走行できるという。
現状では日本の道路交通法により公道走行ができないことから、トヨタではまず法人利用を想定しており、広大な施設内での移動や、警備の現場で働くシニアの歩行負担の軽減、公園や施設内を巡るアクティビティツアーといったシーンを想定。
政府の規制当局は、この種の歩行モビリティについても電動車いすと同じように公道が走れるよう検討を進めているという。トヨタは、将来的には法規の改正により公道での使用も見据え、日常生活における長距離の歩行が困難な人々の行動範囲の拡大をサポートしたいとしている。
Top Image : © トヨタ自動車株式会社