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2023.12.06
知財ニュース
渋谷区、伊藤園、NTT東日本ら、放置自転車とごみ問題に向けたプロジェクトを開始─自動分別リサイクルボックスとAIカメラ活用
渋谷区は、放置自転車対策とごみ問題を解決するため、伊藤園が持つ自動販売機のネットワークとNTT東日本のICT技術を活用する新しい取組を開始する。
当該プロジェクトの協力企業である伊藤園、NTT東日本と、公募にて採択されたスタートアップ企業「Aladdin」、「FutuRocket」が協力し、自動分別可能なリサイクルボックスの設置とエッジAIカメラを活用した放置自転車対策の実証実験を行う。
今回の取組では、日本のスタートアップエコシステムを代表する街渋谷区から、日本独自の文化といえる自動販売機を有効活用し、伊藤園が持つ自動販売機のネットワークとNTT東日本が持つICTの技術を活かし、スマートシティやSDGs分野での都市型社会課題対策のスタンダードとなり得る新しい取組を実証していく。
渋谷区の事業費補助金で採択予定の以下2件の実証を行い、先端技術を活用した安心安全なまちづくりに取り組む。
①自動分別可能なリサイクルボックスを活用した環境美化に関する実証
②エッジAIカメラ(※)を活用した放置自転車対策に関する実証
(※エッジAIカメラとは、カメラ内にて情報処理を行い、処理された情報だけを通信するもの。個人情報の取得・通信・保存はされない。)
1つ目は、自動分別可能なリサイクルボックス「Smart Trash Can」を活用した環境美化に関する実証。自動販売機の横に資源物を自動的に分別するリサイクルボックスを設置し、利用者の注意を引くとともに、飲み終えた缶やペットボトルをリサイクルする意識向上に貢献する。
2つ目は、エッジAIカメラ「ManaCam」を活用した放置自転車対策に関する実証だ。自動販売機にエッジAIカメラを搭載し、放置自転車の計測やデータ分析により、放置場所や駐輪場の実態把握を行い、放置自転車抑止対策や撤去コストの効率化を目指す。
エッジAIカメラ「ManaCam」
現在区が直面している問題としては、放置自転車対策が喫緊となっており、道路上や駅前に放置された自転車は歩行者にとって危険な障害物となり、住民や来街者の安全を妨げている。
次にゴミ問題があり、瓶やペットボトルなど再利用可能な資源が路上に放置されてゴミ化している状況に対し、自動販売機に設置されているリサイクルボックスの利用を促進し、リサイクル意識を高めることが必要だとされている。
これらの撤去費用は、自治体予算や地域住民からの負担によってまかなわれており、都市型社会課題として大きな問題となっている。
今回の実証実験により、放置自転車等の実態確認につながることを期待していると渋谷区土木部交通政策課課長の吉武成寛氏は述べている。
Top Image : © 東日本電信電話 株式会社
※ 本記事は Generative AI を一部活用して制作しています。