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2023.03.28

知財ニュース

テムザック、リアルな患者型ロボット「Pedia_Roid(ペディアロイド)」と「DENTAROiD(デンタロイド)」を米・独の展示会に出展

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株式会社テムザックは、米ポートランドで開催される米国歯科医学の年次展示会「2023 ADEA Annual Session & Exhibition」に小児歯科患者型シミュレーターロボット「Pedia_Roid(ペディアロイド)」を、独ケルンで開催される世界最大のデンタルショー「IDS 2023」に歯科患者型シミュレーターロボット「DENTAROiD(デンタロイド)」を出展する。

テムザックは、人とロボットの共存社会を目指すサービスロボットメーカー。下水道点検を助ける汎用的クモ型ロボット「SPD1」など、医療や建築、人が入れない狭所や、災害レスキューなど重労働や人手が足りない現場で、人に代わって活躍する多様な実用ロボット(ワークロイド)を開発しつづけている。

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「Pedia_Roid(ペディアロイド)」は、小児歯科治療における技術習得のために開発された小児患者型ロボット。治療を嫌がる子どもの暴れる動作や病状の急変をリアルに体感できる。喜怒哀楽の感情表現や顔色、瞳孔、呼吸音の変化も細かく再現し、歯科治療の他、一次救命を含むトレーニングとしても繰り返し可能。小児の臨床実習機会が少ない医療教育現場での活用が期待されている。

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「DENTAROiD(デンタロイド)」は、歯科治療技術習得のために開発された患者型ロボット。医師の指示に従って口を開ける動作や、不意な首振り、咳、嘔吐反射などの患者の動きをリアルに再現でき、マネキンを用いた実習では困難だった傷つきやすい口腔内への配慮や、不整脈、呼吸動作異常など、実際の訓練が難しい緊急時の対応を疑似体験することで、臨場感のあるトレーニングが繰り返し可能になる。2001年に開発がスタートし、2014年に発表した販売モデルは、日本国内のほか、アメリカ、サウジアラビア、タイ、トルクメニスタンの大学などに導入されている。

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このたびの出展は、販売代理店契約を結んでいる株式会社ニッシンによるもの。テムザックの先進技術が、世界の医療の礎となることに期待したい。

■「Pedia_Roid(ペディアロイド)」商品詳細

サイズ :身長110cm  体重23Kgの全身モデル(年齢5~6歳を想定)
素 材:シリコン
機 能:
●小児歯科治療トレーニング
挨拶・感情表現、口の動き(開閉・くしゃみ・咳・嘔吐反射)、舌の動き(前後左右)、暴れる動作、胸上下、頭部の動き、口腔内には歯の切削が可能な模型を装着、暴れる手足を押さえつけることが可能
●急変時対応トレーニング
眼球動作、瞳孔(対光反射)、顔色の変化、痙攣動作、喘鳴、陥没呼吸、脈拍(橈骨・頸部)、心音・呼吸音の聴診、バイタルモニター表示、胸骨圧迫
操 作:PCによる操作

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■「DENTAROiD(デンタロイド)」商品詳細

サイズ :身長160cm の全身モデル
素 材:シリコン
機 能:
●歯科治療中の患者の様子や緊急時の反応動作を再現
痛み反応、咳、頭部の動き、舌の動き、嘔吐反射、開口疲労、手の動き、呼吸動作、脈拍(橈骨・頸部)、口腔内には歯の切削が可能な模型を装着
言 語:5ヶ国語(英語・日本語・中国語・韓国語・スペイン語)の発話に対応
操 作:PCによる操作

ニュースリリースはこちら

株式会社 テムザック 公式サイト

「下水道管を群れで点検、クモ型ロボット『SPD1』をテムザックが開発」(ニュース記事)

Top Image : © 株式会社 テムザック

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