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2024.06.11

知財ニュース

大阪・関西万博、視覚障がい者支援のAIスーツケース導入

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アルプスアルパイン株式会社、オムロン株式会社、清水建設株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社の4社が正会員として活動する一般社団法人次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の会場内で、視覚障がい者向けナビゲーションロボット「AIスーツケース」の実証実験に取り組むことを発表した。

日本科学未来館が中心となり開発を進める特別モデルのAIスーツケースを、コンソーシアムが長期間、複数台同時に運用するというもの。

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「AIスーツケース」は、視覚に障がいのある人を目的地まで自動で誘導することを目的に開発されているスーツケース型ロボット。これまで、コンソーシアムと未来館が相互に技術協力を行うことで、大型ショッピングモールや新千歳空港、未来館などの屋内施設や、未来館から最寄り駅までの屋外空間などで、一般ユーザーによるナビゲーション技術の実証実験を行ってきた。

今年4月からは、未来館で日常的に試験運用を行い、より多くの実証データを蓄積することで、人混みでの誘導や障害物の回避などのナビゲーション技術のさらなる向上に取り組んでいる。

大阪・関西万博では、「未来社会ショーケース事業」の「スマートモビリティ万博」領域において、会場内で次世代の様々なロボットを実装・実証する「ロボットエクスぺリエンス」の展開が計画されており、「AIスーツケース」が参加予定者の一つとして採用された。

実証実験では、段差の乗り越え機能を強化した新車輪機構や、低位置の障害物も認識するセンサーを新たに追加するなど、改良を重ねた屋内外共通利用型の万博特別モデルを未来館が中心となり開発し、コンソーシアムが実証に用いる。万博会場内で複数のAIスーツケースを長期間にわたり同時に運用することで、社会実装に向けた運用モデルの技術的な課題を洗い出す予定。

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Top Image : © 日本アイ・ビー・エム 株式会社

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