工具不要・カット不要・繰り返し使える、次世代結束バンド
EZTY(イージータイ)

概要
「EZTY(イージータイ)」とは、「工具不要・カット不要・繰り返し使用可能」という3つの特性を同時に実現した革新的な結束バンド。株式会社名優が企画・開発し2023年に製品化された。誰でも手軽に、安全な結束ができる本製品の最大の特徴は、ヘッド部側面の「スリット」と、バンド裏面の「斜め設計のセレーション(ギザギザ)」を組み合わせた独自構造にある。これにより、引っ張るほど外れにくくなる確かな結束力を発揮する一方で、一度つなげると外せない一般的な結束バンドとは異なり、ニッパーなどの工具を使わず手だけで簡単に取り外すことができる。また、余った先端部分は本体部にパチッと留められるため、はみ出した部分をカットする必要がない。鋭利な切断面が生じず怪我のリスクがないため、手袋着用時や暗所でも、片手や手探りで安全に操作できる設計となっている。
複数本を連結して長さを足すことであらゆる太さのものに対応できるうえ、取り付け後の長さ調節も可能。使い捨てにならずゴミが出ない点も優れている。その高い安全性と機能性から、2025年度グッドデザイン賞において審査委員が選ぶ「私の選んだ一品」に選出され、続く「iF DESIGN AWARD 2026」も受賞。医療・製造・包装・DIYなど、幅広い分野での活用が期待されている。





なにがすごいのか?
◆ 外観と作業性の向上
従来、結束バンドのはみ出し部分をカットするためにはニッパーなどの工具が必要だった。「EZTY(イージータイ)」は余った先端を本体部にパチッと留められ、はみ出した部分をカットする必要もないため、鋭利な箇所がなく、工具を一切使わず安全に利用することができる。
◆ 安全性の徹底
従来の結束バンドは、はみ出し部分をカットした後の鋭利な切断面で、手や周囲のものを傷つけるリスクがあった。EZTYは、どこに触れても怪我をしない、安全性を追求したデザインとなっている。
◆ 連結時の美しさと効率
従来の結束バンドは、複数本を連結して使用する場合、それぞれのはみ出し部分をカットする手間が発生していた。EZTYは、はみ出し部分そのものが生じない構造を実現している。
◆ 取り外しの簡便さ
従来の結束バンドは使用後、カットした部分は取り外し、廃棄しなければならなかった。EZTYは、工具不要で、いつでも簡単に取り外して再利用が可能。
◆ 手袋着用時の操作性
従来の結束バンドは、手袋を着用した状態では、細かい作業がしづらくストレスを感じることがあった。EZTYは、手袋をはめたままでも、ストレスなくスムーズに作業が行える。
◆ 視界の悪い場所での作業
従来の結束バンドは、目視なしでは結束が難しかった。EZTYは、目視できない狭い場所や暗がりでも、手探りだけで確実な結束が可能。
なぜ生まれたのか?
株式会社名優は、年間70〜80件におよぶ学会・研究会に参加し、ブース設営のたびに結束バンドで展示物やライトを固定してきた。しかし、準備品にニッパーが入っていないことが時折あり、余剰部分をハサミで切り取る作業に手間がかかっていた。ニッパーでの切断面が鋭利になって手を傷つけることもあった。そんな中、2020年のコロナ禍で学会・研究会が相次いで中止となり、図らずも時間的な余裕が生まれた。その機会を、長年の懸案だった「自社製品の開発」に充てることにした。
なぜできるのか?
引っ張るほど外れない、斜めセレーションの構造設計
EZTYの核心は、バンド裏面のセレーション(ギザギザ)をあえて斜めに設計し、ヘッド部の噛み合わせ角度もそれに合わせた点にある。引っ張る力がかかるほど、バンドがスリットとは反対側へ自然に引き寄せられ、外れにくくなる仕組みだ。「側面スリットから横差し」というアイデアを出発点に、引っ張り力を味方にする逆転の発想から生まれた構造で、国内特許(2020年取得)・米国・欧州特許(2024年取得)で保護されている。
カット不要を実現する「固定部」の微調整技術
従来の結束バンドは先端を細くしてヘッドの貫通口に通す設計だが、EZTYは余ったバンドをパチ留めして収める「固定部」を設けることで余剰部分の発生をなくした。「手で簡単にはめやすく、外しやすい」利便性と「使用中に意図せず外れない」固定力の両立が難所で、形状と厚みの試作を繰り返して理想のバランスを追い求めた。この構造も核心的な特許請求事項として押さえられている。
道具不要、繰り返し使えて連結もできるリユースタイプの結束バンド
繰り返し使え、連結もできるリユースタイプの結束バンド。ニッパーやハサミなどの道具不要で、取り付けた後も長さを調節でき、不要な部分はまとめることができる。複数のEZTYを連結して任意の長さにできるため、対象に応じた長さのバンドを用意する必要がなく、1種類で多様な長さに対応できる。本体には鋭利な箇所がなく、刃物を使わないため、鋭利な切断面が生じず怪我のリスクが少ないため、暗い場所などでも安全に作業することが可能。不要な部分をカットしないため、ゴミも出ない設計となっている。
世界三大デザイン賞「iF DESIGN AWARD 2026」を受賞
世界三大デザイン賞の一つである「iF DESIGN AWARD 2026」を受賞。iF DESIGN AWARDは、ドイツのiF International Forum Design GmbH(iFインターナショナル・フォーラム・デザイン)によって1953年に設立された国際的なデザイン賞で優れたデザインの証として認知されている。受賞歴のあるすべてのデザインは、iF Design Websiteで公開されている。審査は、Idea(独創性)、Form(形状)、Function(機能性)、Differentiation (他製品・サービスとの差別化)、Sustainability(持続可能性)の5つの評価基準に基づき行われ、この結束バンドはFunction(機能性)の項目で、特に高い評価を得ており、受賞基準スコアは275点のところ、最終スコアは320点という高評価を獲得した。また、過去には公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2025年度グッドデザイン賞も受賞している。
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この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。 詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。 Top Image : © 株式会社 名優





