News
2025.04.04
知財ニュース
Jizai、生き物のように動く汎用AIロボット「Mi-Mo」仕様公開―複数AI連携

生成AIとAIロボットの社会実装を目指す株式会社Jizaiは、自社開発の「カスタマイズできる汎用AIロボット”Mi-Mo”」の仕様を公開し、専用サービスサイトも開設した。
Mi-Moは、視覚・音声・動作などの情報を基に自律的に考え行動する汎用AIロボット。複数のAIモデルを組み合わせて作られており、利用者はそれぞれの用途に合わせて独自のアプリケーションを開発することも可能。今回公開されたサービスサイトでは、最初の提供モデルである「Mi-Mo v0」の詳細を確認できる。
Mi-Moの特徴としてまず挙げられるのは、洗練されたデザイン。スタイリッシュなインテリアのように、屋内に飾りたくなる外観を持ち、天板や足部分には木材が使用され、温かみのある触り心地が魅力だ。
ソフトウェアの拡張性も高く、画像認識、音声認識、動作制御といった機能を複数のAIモデルが連携して実現している。利用者は、AIモデルの構成をカスタマイズしたり、用途に合わせたアプリケーションを自社で開発したり、Jizaiによる追加開発を依頼することもできる。
ハードウェアに関しても拡張性が考慮されており、天板が容易に取り外せる構造のため、自社製品の搭載や機能拡張が容易。さらに、基本フレームのCADデータが提供されるため、利用者が自身で拡張を行うことも可能。オプションとして、納品時の色変更やロゴの刻印などもできる。
また、Mi-Moは生き物のような豊かな動きを実現しており、人と自然なコミュニケーションを行うことも可能だ。
Mi-Moの活用が期待されるのは、移動と対話の機能を必要とするエンターテイメントや小売・飲食業界、医療介護の現場など。加えて、高度なヒューマンインタラクションが求められるイベントや教育の現場での活用も想定されている。
Mi-Moのアドバイザーである、V-Sido開発者 吉崎航氏は、「AIやロボットが身近になってきている今の時代にこそ、"ちかくにいてほしいロボット"のかたちを真剣に考える試みが重要。Mi-Moは温かみのあるデザインと高い拡張性、冗長性をもつ複数の脚機構により、今後真価を発揮するロボット」だと期待を示す。
株式会社Jizai代表取締役CEO 石川佑樹氏は、Mi-MoのAIやアプリケーションにはまだ改良の余地があるとしており、同社はMi-Moを人の役に立つロボットにするべく、共に実証実験や開発を進めるパートナーを募集している。
Top Image : © 株式会社 Jizai