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2022.08.10

知財ニュース

NASA、「泳ぐ小型水中探査機」の開発を発表─地球外生命体の探索を想定

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米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は6月29日、泳ぐ水中ロボットを開発するプロジェクト「SWIM(Sensing with Independent Micro-Swimmers)」を発表した。JPLでは、このロボットが木星の衛星であるエウロパや、土星の衛星のエンケラドスといった水のある惑星で水中を泳ぎ、原始生命体の探査に有効だとしている。

「SWIM」は、JPLのエンジニアであるイーサン・シャーラー氏が考案したコンセプトで、スマートフォンサイズの泳ぐ水中ロボット数十台が連携して水中を泳ぎ、広い範囲を一挙に惑星の海洋を探査するもの。1、2台の探査機を投入する形が主流だった従来の惑星探査プロジェクトに比べて広いエリアの探査が可能なだけでなく、データを重複して収集するため測定値の精度向上が期待できる。

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なお、水中遊泳ロボットの投入には、「クライオボット」と呼ばれる筒状のロボットの活用を想定。「クライオボット」が原子力電池による熱で惑星表面の氷を融解しながら掘削し、氷の下の海に水泳ロボットを放出。水泳ロボットが取得したデータは中継器を介して「クライオボット」に無線で送信される。

「SWIM」は、NASAの「革新的先端コンセプト・プログラム(NIAC)」から、フェーズ1資金として12万5000ドル(約1700万円)を、フェーズ2資金として60万ドル(約8300万円)を授受。JPLでは、今後2年間を費やし、3Dプリントによるプロトタイプの作成とテストを実施していくという。

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Top Image : ©︎ 米航空宇宙局(NASA)

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