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2025.09.05
知財ニュース
東大松尾研発エムニ、生成AI活用の知財分析ツール「AI特許ロケット」を正式リリース―特許分析を99.9%効率化

製造業におけるAI活用に特化した、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップである株式会社エムニは、これまで培ってきたAI開発のノウハウを結集し、生成AIを活用したAI特許分析の新たなプロダクト「AI特許ロケット」を正式リリースした。これにより、AI技術を活用し知財分析業務を行い、企業の戦略立案に不可欠な知財調査・分析にかかる時間と費用を大幅に削減し、同社の「経営に知財を」という目標の実現を目指していく。
「AI特許ロケット」は、AIを活用し知財情報に基づいた戦略立案を可能にするツール。生成AIを活用した独自の分析アルゴリズムにより、これまで高いスキルと多くの人員を要した知財分析業務を、高速かつ高品質に実行する。具体的には、AI技術によって分析にかかる工数を劇的に削減し、圧倒的なスピードを実現。さらに、導入ハードルとなっていた高額な外注費用を最大99.9%削減することで、業界破壊的な低価格での提供を可能にした。
また、知財の専門家でなくても示唆を得られるレポーティング機能を搭載。ツールの使いこなしにスキルが不要なため、誰もが知財情報を意思決定に活用できる環境を提供する。
「AI特許ロケット」は、これまでボトルネックとなっていた知財分析・可視化の時間と費用を最大99.9%削減することで、知財分析のサイクルを高速化し、分析結果に基づいた仮説修正や再調査が容易になる。これにより、広く深い知財調査に基づいた戦略立案、すなわち「知財経営」の実現が可能になるという。
エムニは今後、レポーティング項目の追加や特許検索式の生成機能の開発、顧客からのフィードバックを反映した機能改善に継続的に取り組んでいく。また、知財情報に基づいた戦略立案に留まらず、画像情報を含めた特許検索機能や明細書作成機能、論文情報を踏まえた技術動向のレポーティング機能など、現場で求められる様々な機能を開発・リリースしていく予定。
Top Image : © 株式会社 エムニ