No.1103

2025.12.22

段差も気にせず移動できる4足歩行モビリティ

walk me(ウォークミー)

img-main DBw9k8Ve Z1Nq0a4

概要

「walk me(ウォークミー)」とは、段差を気にせず、屋内外の移動を想定して設計された4足歩行モビリティ。「車いすのひとつ先へ」をコンセプトとしており、車いすでは回転が難しい室内の狭い場所でも自由に動くことができ、段差や階段への対応、車へのアクセスなども将来的な利用シーンとして想定されている。障害の有無や年齢に関係なく、みんなが一緒に楽しめる新シリーズ「me(ミー)」として登場した。

img-gallery05 BY aYT6p F0zJx

img-gallery04 Buxxl7dO Z2oUks4

img-gallery01 B4R7BYoq Z11GM3x

img-gallery02 B79VsEcK c5Txs

なぜできるのか?

自由に移動できる4足歩行モビリティ

4本の足と人が座れるように座椅子が設置された4足歩行モビリティ。車いすと違いタイヤがないため、段差を気にせず、段差や凹凸のある環境での移動を想定して設計されており、屋内外での移動を支援することを目指している。正座から起き上がるような日本的な動きも着想のひとつとして取り入れられている。

車いすでは難しい段差や狭い場所も移動可能

車いすでは回転が難しいような、室内の狭い場所でも移動しやすいことを目指している。段差への対応により、階段の昇降や車へのアクセスなども将来的な利用シーンとして想定されており、バリアをなくすモビリティとなることを目指している。将来的にはジャンプしたり、声の指示で各モビリティと連携して好きな場所に自由に行ける世の中を目指している。

約1万台の動作シミュレーションによる日々の進化

今までの歩行ロボは、どこに足を出すかを計算で導いていた。このモビリティは、多数の動作シミュレーション(約1万規模)を活用し、より自然で安定した動きを学習するアプローチを採用している。これにより、開発過程において動作の洗練を重ねていくことが可能とされている。

新シリーズ「me(ミー)」から登場したモデル

「me(ミー)」は、障害の有無や年齢に関係なく、みんなが一緒に楽しめるシリーズ。このシリーズには、「モビリティを通じて誰もが自由に移動できる未来を実現したい」という願いが込められている。「walk me(ウォークミー)」を含む3モデルが、2025年10月30日(木)~11月9日(日)に開催されたJapan Mobility Show 2025で公開された。

相性のいい産業分野

流通・モビリティ

電車や車など、どこにでもそのまま乗れるモビリティとして提供

医療・福祉

福祉施設や医療現場、災害時などでの活用

AI

AIロボット機能を搭載し、移動手段と遊び心を取り入れたモビリティの開発

生活・文化

車椅子の代わりや自宅でのちょっとした移動手段としての活用

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

Top Image : © トヨタ自動車 株式会社