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2022.05.24

知財ニュース

AR三兄弟・川田十夢氏が街に実装を務める「クリエイター特区」が5月27日より日本橋で開催

川田さんnoteビジュアル

三井不動産株式会社は、2022年5月27日から6月19日までの約1か月間、クリエイターの想像力・創造力でリアル・デジタル空間が融合した場作りを推進する「クリエイター特区」プロジェクトを東京・日本橋で開催する。また、川田十夢氏(AR三兄弟)らが手掛けた「AR(複合現実)アート」作品が展示される。作品の一部は昨年末の一般募集から集まった約500案から採択された2つのアイデアであり、AR三兄弟により街に実装され、日本橋が新たな展示空間となる。

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「クリエイター特区」は、同社が80周年を機に開催する「未来特区プロジェクト」の一環として開催される企画で、”UN/BUILT”というコンセプトのもと、「リアル」「デジタル」さらに双方を組み合わせた「デジタルオンリアル(AR)」の3つの「場」にギャラリーを展開。

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今回紹介する「デジタルオンリアル(AR)」では、全部で三作品が展示される。一つは、川田氏が世界最古の舞台芸術・能をテーマにしたAR作品「能ミュージック、能ライフ」。残り二作品は、本企画の開催に先立って行われた一般募集により集まった約500案から採択された2つのアイデアを、AR三兄弟との共創・技術サポートにより街に実装。多種多様なアイデアにAR技術を掛け合わせ、日本橋の街を新たな展示空間へと変えていく新たな試みとして、日本橋の「仲通り」と「福徳の森」で展開される。

「クリエイター特区」 “デジタルオンリアル(AR)” 展示作品

AR三兄弟 「能ミュージック、能ライフ」

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AR三兄弟 AR三兄弟

川田十夢 川田十夢氏作品 途中経過

クリエイター特区 AR三兄弟 制作過程 左から AR三兄弟、川田十夢氏作品 途中経過

なお、川田氏は、作品のコンセプトについて以下のように述べている。

“日本橋で何を拡張するべきか。まっさきに浮かんだのが能楽だった。650年以上の歴史がある。翁を最初に置き、神から男。女から狂。鬼の順に上演しながら間に狂言を挟む。最後に短い能を演じる。神楽の流れを汲む古来の形式で能をしっかり上演すると、朝から夜までかかる。その一方で、現代人は時間が足りない。2秒で手に入る世界と、手のひらのスマートフォンを介して接続している。街に求められる機能、それは異なる時間感覚と共時性だ。スマホを覗き込む現代人の顔は、まるで能面のようだ。我々はそこに着眼し、新たな時間芸術を拵える。”

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“デジタルオンリアル(AR)” 展示作品<採択アイデア>

飯島泰昭氏・本山貴大氏 「dpN dots per Nihonbashi」<採択アイデア>
“日本橋は、昔から日本各地の様々な物や人が行き交う事で文化や産業を形作ってきた街。一つ一つのボクセルを行き交ってきた人や物と見立て、日本橋の在り方を象徴するオブジェクトとして再構成します。目の前に現れるオブジェクトは一体何なのかをクイズ形式で鑑賞者が参加でき、日本橋を見る解像度を上げる事が出来ます。”

unbuilt-アー写 飯島泰昭-本山貴大 飯島泰昭氏・本山貴大氏

key visual

クリエイター特区


臼倉拓真氏 「Nihonbashi Ad Parade」<採択アイデア>
“Nihonbashi Ad Paradeは、日本橋の新たなランドマークとなるAR技術を駆使した広告塔です。デジタルサイネージ、ソーシャルハブ、アートギャラリーから構成され、常に最新の情報を発信し続けます。日本橋という街を多くの人から「あっぱれ! (=Ad Parade) 」と言ってもらえるように、その魅力を広くアピールしていきます。”

unbuilt-アー写 臼倉拓馬 臼倉拓馬氏

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展示場所①仲通り 展示場所①仲通り

展示場所②福徳の森 展示場所②福徳の森

また、三井不動産担当者 粟谷氏は「今回の取組はテクノロジー(AR)と街の持つ歴史・ストーリーを活用した、街のソフト作りのプロトタイプ。今後、街に様々なデジタルコンテンツが組み込まれることで、街の楽しみ方が変わっていくと思うが、その第一歩となることを願っている」と語る。

川田氏をはじめとするクリエイターたちの独創的な「アイデア」と、伝統と革新が共存する日本橋の「街」が持つ歴史、そして「AR」が持つ可能性。三者が共創する新たな日本橋に期待したい。

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ポスタービジュアル1

ポスタービジュアル

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「クリエイター特区」 “デジタルオンリアル(AR)”展示 開催概要

《場 所》<仲通り>  室町東三井ビルディング(中央区日本橋室町2-2-1)
           室町古河三井ビルディング(中央区日本橋室町2-3-1)の間の車道部(区道19号線)
    <福徳の森> 東京都中央区日本橋室町2-5-10
《期 間》2022年5月27日~6月19日(11時から18時まで開場)
※開催場所で、別イベント等が開催される場合は、中断の可能性があります。
《概 要》
AR三兄弟の社会実験」アプリ(無料)をDLし、アプリ上でリアル空間上に浮かび上がるアートを鑑賞。

クリエイター特区開催場所

三井不動産80周年「未来特区」「クリエイター特区」プロジェクト

未来特区プロジェクト アーティスト紹介

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Top Image : © 三井不動産 株式会社

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