News
2023.08.04
知財ニュース
音声で動かせるスマート家具「カチャカ」API公開─外部サービス連携、自作プログラミングや遠隔操作が可能に
自律移動ロボットを開発する株式会社Preferred Robotics(プリファードロボティクス)は、ロボット家具「カチャカ」ソフトウェアのメジャーアップデート版となるver. 2.0を8月中旬にリリースする。
今回のアップデートでは、“人の指示で家具を動かす”家庭用自律移動ロボット家具「カチャカ」を自由にプログラミングして動かしたり、外部サービスと連携できる「カチャカAPI (Application Programming Interface)」を公開。また、カチャカを外出先から操作できる「遠隔操作機能」を追加する。
カチャカAPIの公開は、ソフトウェア開発者からの要望が多かったことにより実現した。開発者はカチャカ本体の内部に設けられたサンドボックス(開発環境)に自作のプログラムをインストールし、移動、発話、家具とのドッキングや解除などの指示を出すことができるようになる。
外部サービスとの連携は、カチャカの多様な使い方を可能にする。例えば、スマートスピーカーとの連携操作、GPSとの連携で利用者が家に近づくとカチャカが玄関に移動して出迎える、ChatGPTなどの大規模言語モデルと連携して自然言語でカチャカに操作指示を出すなど、サービスとの組み合わせ次第でカチャカの可能性が大きく広がるという。
また、遠隔機能の追加で、これまで同一のWi-Fiネットワーク内でのみ指示出しが可能だったカチャカを、外出先からスマホアプリで操作できるようになる。
カチャカは今後も月に1回程度、利用者の声を反映させた機能改善や新機能の追加を行う予定だ。
PFRoboticsは、『すべての人にロボットを』という信念のもと、今後も利用者の声を取り入れカチャカのアップデートを続けていくとしており、「生活スタイルが多様化した現代において、人々がより自由で、創造的に暮らせるような新しい居住空間をスマートファニチャー・プラットフォームを通して実現していきたい」としている。
Top Image : © 株式会社 Preferred Robotics