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2023.11.18
知財ニュース
動きの魅力や拡張を「体験デザイン」するsiroの企画展『が、動く』が下北沢で開催
クライアントの持つさまざまな課題を、デジタル技術を使って解決するsiroは、東京・下北沢のクリエイティブスタジオ「砂箱」で11月16日から19日まで新たに企画展を開催中だ。siroは、原宿・Seiko Seedで開催中のセイコーウオッチ企画展「からくりの森2023」で作品を展示している最中での新たな作品発表となる。
セイコーウオッチ展覧会「からくりの森2023」展示作品/時のしずくDrops of Time
siroのソロエキシビションとなる第一回企画展のテーマは「が、動く」。
動きが含まれることをレギュレーションに、siroで出会った人々やsiroのメンバー総勢11名が作品制作を行ない展示する。動きそのものの魅力や、動きの拡張の可能性など、各作家の狙いをじっくりと見て楽しんで欲しいとしている。
展示作品は以下の通り。
TOTEM
荒々しい力は穏やかで規則的な鼓動へと変わる。まるで生命のイデア。
狩野涼雅│Ryoga Kano
シェイド
直線移動する物体の運動の一部を隠し、隠れた部分の物体の移動をシルエットを使った映像で表現する装置。物理と映像の動きの切り替わる瞬間を魅せることに注目した作品。
柴田一秀│Kazuhide Shibata
物語る回転装置
「表」のあるものには必ず「裏」がある。それは電光掲示板であっても例外ではない。そのシンプルな表示装置が回転するとき、あなたが目にしているものは「表」なのか「裏」なのか……。表裏両方に表示面のある電光掲示板が回転する作品。その特別な表示装置ならではの物語を書き下ろします。どんな物語が転回、いや展開されるのか、じっくり楽しんでください。
松山真也+渡辺浩彰│Shinya Matsuyama + Hiroaki Watanabe
同じ行為の中に
ボタンを押す圧力で印刷が変化する
子供の頃、エレベーターに乗ったら無性にボタンを押したかったことを思い出す。日常生活には沢山のボタンが存在し、それらを押す理由は、何かを動かすためだったり、単に押したいという気持ちからだったりする。一見、これらの行為は同じにみえるが、見えない差異が潜んでいる。それらを可視化したときに、どういった違いがあるのだろうか。
明石瀬里奈│Serina Akashi
螺旋の時空
空間に吊り下げられたスリンキーが、微細な動きや音を発して独自のリズムを生み出す。これらの螺旋状のオブジェクトは、生命の呼吸や鼓動、そして時間の流れを感じさせる。時には穏やかに、時には激しく動き、それぞれが異なる個性や感情を持つかのように振る舞う。この作品を通して、物質の背後に秘められた生命の力や、人々の間の微細な交流を感じ取ることができる。
片桐崇門│Takayuki Katagiri
踊る振り子
振り子は物理の法則の伴い、一定のリズムで動きます。そこに外力を加えると、振り子の動きは不規則なものに変わります。4つの振り子がそれぞれ不規則に揺れながらも、同じ動きを繰り返すことで、まるで振り子たちが一緒に踊っているように見えます。この作品は祭りのお囃子に合わせて踊る踊り子を想像しながら作りました。
森隆太│Ryuta Mori
辷る
リンク機構上に取り付けられた電子部品が線の先を「辷る」ことで、自らが動きながら回路も共に動き出します。
ひつじ│sheep
薄明
2枚の円板は互いに傾きを変えながら多様な光の表情を生み出します。そこから生み出される陰影はまるで薄明の時の様に刻一刻と移ろい、空間に揺らぎを与えます。
神山友輔+長洞龍生│Yusuke Kamiyama+Ryuki Nagahora
下北沢のクリエイティブスタジオ「砂箱」での展示は11月19日まで。siro代表 松山真也氏は「来年もsiro exhibition 02開催したい」としている。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。
「 が、動く」siro exhibition 01
会期:2023/11/16 - 2023/11/19 11:00 - 19:00
入場無料
主催:siro inc. https://si-ro.jp/
「 が、動く」siro exhibition 01
siro 公式サイト
siro exhibitionを始めます|Shinya Matsuyama(note)
Top Image : © siro Inc.
取材:知財ハンター/福島 由香