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2024.03.27

知財ニュース

海の中で酒を熟成、一般向け海底セラーサービスがスタート─世界初の海底監視システム導入

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海底セラーサービス事業を運営する株式会社北海道海洋熟成は、お酒を海底に沈め、熟成させる「海底セラー」の一般開放を行うことを発表した。日本酒やワイン、ウィスキーなどの酒類を海底に沈め、熟成させることで、味わいや香りの変化が楽しめる「海底熟成」の知見を業界に幅広く提供したい考え。

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今回の一般開放に伴い、2024年3月20日(水)から4月19日(金)の期間、自社で製造または販売する酒や個人で保管する酒を、「海底セラー」で保管し熟成したい人を全国から募集する。

募集内容は、北海道南エリアの知内町海域、または木古内町海域の「海底セラー」にて酒を預かり、ボトルに特殊な加工を施した後、1年間海底で熟成させ返却するというもの。

対象は、全国の酒類メーカー、酒蔵、蒸留所、ワイナリー、酒販店、飲食店、宿泊業者など、その他個人で、熟成期間は2024年6月30日〜2025年6月29日。ウイスキー、ジン、ラム、テキーラ、焼酎、日本酒(発泡性は除く)、ワイン、スパークリングワインまたはシャンパン、リキュール等の種類なら受付可能。

熟成後の酒は、海底熟成前後の飲み比べセットや贈答品としての販売のほか、イベントでの提供やクラウドファンディングの返礼品などとして利用できるとのこと。

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国内酒販業界の消費量の減少は、少子高齢化や消費者の嗜好の変化など、さまざまな要因が考えられる。今後は、付加価値やストーリー性のある酒づくりや販売などを通しや創意工夫を施した販売促進が必要で、コスト重視の大量生産型から高付加価値型への転換が重要視されているという。

そこで同社では、世界初の海底監視システムを用い、海底熟成酒という付加価値の高い商品販売戦略を提案。海底監視システムは、スマートフォンやパソコンから海底の様子をリアルタイムで観察することが可能になるという。

また、同社では、味香り戦略研究所や北海道立総合研究機構水産研究本部などの専門機関と共に味覚テストを含む分析を推進中。これまで北海道内10カ所で行った実験データに基づき、味わいや香りの変化を科学的にデータ化している。

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Top Image : © 株式会社 北海道海洋熟成

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