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2025.02.20
知財ニュース
セブン銀行ATM、顔認証取引サービス「FACECASH」を開始
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セブン銀行は、第4世代ATMを用いた「+Connect(プラスコネクト)」の新サービスとして、2025年2月6日(木)に顔認証取引サービス「FACECASH(フェイスキャッシュ)」をリリースした。
全国のセブン銀行新型ATMで、顔認証とパスコード・暗証番号の入力により現金の入出金取引きが可能となる。セブン銀行、静岡銀行の口座から利用が可能だ。今後、他の金融機関への導入拡大を目指していくとしている。
「FACE CASH」は、事前に利用登録をすることでキャッシュカードやスマートフォン不要で、全国のセブン銀行新型ATMによる現金の入出金等が可能な新サービスだ。キャッシュカード等の紛失や偽造・盗難、なりすましによる不正利用などのリスクを低減することができることに加え、パスコード・暗証番号の認証と顔認証を組み合わせることで、「利便性」と「安心・安全」の両方を実現する。
セブン銀行「+Connect」(プラスコネクト)は、「ATMが、あらゆる手続き・認証の窓口となる」世界を目指し、銀行やノンバンク、事業会社、行政等幅広い業界に向けて提供する各種サービスの総称だ。人とサービス、人と企業・社会をつなぎ(Connect)、その可能性を制約なく多様に広げ(+)ていくことで、「誰一人取り残されない」デジタル社会の実現を目指している。
セブン銀行新型ATMには、日本電気株式会社の生体認証「Bio-IDiom」の中核技術であり、高い認証精度を誇る顔認証技術を搭載。本技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストで世界No.1の評価を複数回獲得している。
さらに、このサービスを安心・安全に利用してもらうため、両社で共同開発した複層的な独自のセキュリティ対策を講じている。24時間365日稼働している有人監視センターでのATM監視や、警備会社や警察等との連携を通じ、顔認証の精度向上や第三者の映り込み、なりすましといった不正な取引きなどへの様々な対応策を実装している。
同社は、導入金融機関のメリットとして、本サービスの導入でユーザーに最先端技術を実装した便利で新しい金融体験の提供が可能となり、提携金融機関の口座数拡大が期待できるとしている。
また、キャッシュカードの破損・磁気不良にかかる事務負担の軽減にも繋がり、将来的にはキャッシュカードの発行不要な口座開設サービスの実現にも活用できるとのことだ。
Top Image : © 株式会社 セブン銀行