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2023.09.25
知財ニュース
Oculus創業者、自動操縦レベル5のAI戦闘機「Fury」を発表─米国防総省にも納入か
Oculusの創業者Palmer Lucky氏は、傘下に収めた防衛技術産業Anduril Industriesによって、AIを活用した自動操縦の新型戦闘機「Fury」を披露した。
「Fury」は、自動操縦レベル5(完全自動運転)を実現した、Blue Force Technologiesによって製造されたAI戦闘機。パイロットの手を離れて戦闘に参加できるほか、最高時速700マイル(約1,100km)で飛行できる。
なお、「Fury」は、元々Blue Force Technologiesが製造したもの。Andurilでは、これに米国とメキシコの国境の移民監視システムにも使用されているオープンアーキテクチャオペレーティングシステム「Lattice」を搭載し、AI戦闘機へと進化させた。
同社の発表では、「Fury」の納入先には米国防総省も挙がっているとのこと。これまで倫理面やコスト面でAIの軍事活用に奥手だった同省だが、「ChatGPT」の台頭によりAIの認知度がアップしたことで、政治関係者の関心が高まったという。
なお、同省では、同社とのパートナーシップについては一切コメントできないとのこと。DARPA(国防高等研究計画局)など、自動操縦の研究開発を推進していた同省だけに、今後「Fury」が主力になる可能性も予想される。
Top Image : © Anduril Industries