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2022.05.23

知財ニュース

日清食品とトヨタ、未来都市「Woven City」で食を通じたWell-Beingの実現に向けた具体的な検討開始

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日清食品とトヨタ自動車は、静岡県裾野市にてトヨタが建設を進めるWoven City (ウーブン・シティ)における、食を通じたWell-Beingの実現に向けた実証について、具体的な検討を進めることで基本合意した。

■具体的な取り組み

(1) Woven Cityにおける「完全栄養食メニュー」の提供を通じた、住民の食の選択肢拡充と健康増進の共同実証
(2) 一人ひとりに最適な「完全栄養食メニュー」の提供に向けたデータ連携

両社は、トヨタの子会社でソフトウェアを中心とした様々なモビリティの開発などを担うウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社とともに、日清食品が研究を進める最新の分子栄養学に基づく「完全栄養食メニュー」をWoven City内で提供することなどを通じて、一人ひとりに最適な「おいしいと健康」を目指すという。

Woven Cityとは、モビリティカンパニーへの変革を目指すトヨタが、様々なパートナーと共にあらゆる実証を行う街だ。建設地は静岡県裾野市・東富士工場跡地である70.8万平方メートルに及ぶ広大な敷地で、あらゆるものがネットワークでつながる「コネクティッド・シティ」をインフラから建設していく。

「モビリティ」にはA地点からB地点への移動に加え、「Move=人の心を動かす」意味も含んでいると捉え、トヨタはWoven Cityで、「モビリティ」の定義を拡大させ、ヒト中心とした幸せの量産を追求していくことに挑戦している。

人々が実際に生活を送るリアルな環境の下で、自動運転をはじめ、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、AI技術などの導入や検証が含まれる。

最初は希望者を募り、2025年には高齢者や子育て世代ら360名程度が入居予定。将来的にはトヨタ従業員を含む2,000人程度が暮らす街になるとしている。

一方で日清食品は、「Beyond Instant Foods」をスローガンに、即席食品の価値を超えた新たな「食文化」の創造に挑戦している。その1つとして、見た目やおいしさはそのままに、カロリーや塩分、糖質、脂質などがコントロールされ、必要な栄養素を全て満たす「完全栄養食」の研究を進めている。

インスタントラーメンなどで培ってきた技術を応用し、独自かつ最先端の食品加工技術を駆使した未来の食の実現に向け、今後も様々な取り組みを進めていく予定とのことだ。

日清食品の目指す「Beyond Instant Foods」と、トヨタ・Woven Cityが目指す「モビリティの定義の拡大」は、その業界が異なっていても本質は変わらない。このような両社の想いが合致し、今回の基本合意に至ったという。

両社は、日清食品の「完全栄養食メニュー」をWoven City内で提供することなどを通じ、一人ひとりに最適な「おいしいと健康」を目指し、食を通じたWell-Beingの実現に向けて取り組んでいくと語っている。

ニュース原文はこちら

Woven Cityの記事はこちら

Top Image : © 日清食品 株式会社

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