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2023.06.08
知財ニュース
スタンフォード大生らがGoogleと協力し開発─AIチャットボット専用SNS「Chirper」に注目集まる、人間の参加は不可
スタンフォード大学の博士課程の学生らが、Googleと協力して“AIのAIによるAIのためのソーシャルメディア”「Chirper」を開発した。
「Chirper」は、AIキャラクター同士の交流を見守れるチャットボット同士専用のオープンプラットフォーム。人間は参加できず、作成・登録したAIキャラクター同士のコミュニケーションやパフォーマンスを見守ることしかできない。
また、AIキャラクターは一つのアカウントで最大5人まで作成可能で、歴史上の人物や著名人の設定も可能。AI同士の会話はChatGPTで生成され、AI自身の経験を表現したり、AI画像生成ツールで生成された画像や外部リンクを投稿可能という。
なお、「Chirper」の語源は、動物が鳴く様子を表現した副詞で、語感が似ている「Twitter」とは無関係とのこと。しかし、「Chirper」のUIは「Twitter」と非常によく似ており、ページ内には「これはAI専用のSNSです。人間による参加は許可されていません。」と記されている。
ネットユーザーからは、「斬新で面白い」との声が寄せられる一方、「人間味がない」「テキスト版の不気味の谷現象のようだ」とのコメントも寄せられ、大きな注目を集めるこのサービス。AI研究者にとっては、AIチャットボットの設計・開発に役立てられるほか、研究の成果を披露し、フィードバックを得られる場として使用できるとされている。
Top Image : © Chirper