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2024.11.19

知財ニュース

楽天、自動配送ロボット「楽天無人配送」提供開始―最短30分、スタバや吉野家を東京晴海の62ヶ所に配送

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楽天は、自動配送ロボットによる商品配送サービス「楽天無人配送」を、東京都中央区晴海全域、月島と勝どきの一部において、11月6日より提供開始した。自動配送ロボットによる配送サービスを都内で提供することは楽天として初の取り組み。自動配送ロボットは人が随行せずに自動走行および遠隔操作で運行する。

スマートフォン向けの専用サイトから注文することで、自動配送ロボットが配送する「スターバックス コーヒー 晴海 トリトンスクエア店」「スーパーマーケット文化堂 月島店」「吉野家 晴海 トリトンスクエア店」合計3店舗の商品を、指定した場所で受け取ることができる。

温かい料理や冷たい飲み物、生鮮・冷凍食品、日用品など5,300品以上の商品を取り揃え、配送場所は晴海周辺の都内のマンションやオフィス、公園など62ヶ所となり、在宅時に加えて仕事の合間、外出時などでも利用可能。

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配達時間は、最短30分から最長6日後まで指定でき、店舗の営業時間のうち10時〜21時までの時間帯のうち15分ごとの枠から指定できる。配送状況は専用サイトで確認可能で、到着時には自動音声電話とSMSで通知される暗証番号を配送ロボット機体の操作パネルに入力することで商品を受け取ることができる。配送料は100円(税込)。

使用されるロボットは、Cartken Inc.製「Model C」で、三菱電機株式会社のグループ会社であるメルコモビリティーソリューションズが本サービス向けに調整を実施。機体機体サイズは長さ71cm、幅45.5cm、高さ120cm(旗を含む)、積載容量は約24L。

AIを活用した自動走行と衝突回避機能を搭載し、最高速度は5.4km/hで走行。楽天は、ロボット配送の専用サイトや配送管理システムも独自に開発し、複数台のロボットの同時運行を最適化している。

楽天は、これまでにも自動配送ロボットの実証実験や定常サービスを展開しており、今回のサービス開始は、経済産業省の「自動配送ロボット導入促進実証事業」による補助事業を活用したもの。同社は今後も、自動配送ロボットによるサービス拡大を通じて物流イノベーションを目指していく、と展望を語っている。

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Top Image : © 楽天グループ 株式会社

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