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2024.05.27
知財ニュース
ChatGPT、新機能でGoogle DriveやMicrosoft OneDriveからファイル追加が可能に
OpenAIは、ChatGPTに「Google Drive」、「Microsoft OneDrive」から直接ファイルのアップロードを可能にしたと発表した。また、新しい拡張可能なビューでの表やグラフの操作、プレゼンテーションやドキュメント用のグラフのカスタマイズなどデータ分析の機能強化も発表した。今後数週間以内に、「ChatGPT Plus」、「Team、Enterprise」のユーザー向けに、新しい主力モデルの「GPT-4o 」で利用可能になるとのことだ。
データファイルをアップロードすると、ChatGPTがユーザーに代わってPythonコードを記述して実行し、データを分析する。大規模なデータセットのマージとクリーニング、グラフの作成など、さまざまなデータタスクの処理ができるのだという。
Google DriveやMicrosoft OneDriveから直接ファイルの追加ができるようになるため、ChatGPTが、Googleスプレッドシート、ドキュメント、スライド、Microsoft Excel、Word、PowerPointのファイルをより迅速に理解できるようになる。
データセットを追加すると、ChatGPTはインタラクティブなテーブルを作成してくれる。このテーブルは全画面表示に拡大できるため、分析中に更新される様子を確認することができる。特定の領域をクリックしてフォローアップの質問をしたり、ChatGPTが提案するプロンプトの1つを選択して分析をさらに進めたりすることも可能だ。たとえば、ChatGPTに月々の経費のスプレッドシートを結合し、経費の種類別に分類されたピボットテーブルを作成するように依頼ができる。
棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、散布図などプレゼンテーションに適したチャートのカスタマイズもできる。グラフの要素にマウスを移動したり、追加の質問をしたり、色を選択したりすることができる。たとえば、会社の最新のユーザーデータを含むGoogle スプレッドシートをGoogleドライブから直接選択し、コホート別の維持率を示すグラフを作成するようにChatGPTに依頼ができる。
また、同社はセキュリティとプライバシーにおいて、ChatGPTチームおよびエンタープライズのユーザーデータを使用してトレーニングすることはなく、「ChatGPT Plusユーザー」はデータコントロールを通じてトレーニングをオプトアウトできるとしている。
Top Image : © OpenAI