株式会社メルカリのグループ会社である米Mercari, Inc.は2023年4月18日（現地時間）、大規模言語モデルChatGPTを搭載したお買い物アシスタントAI「Merchat AI」（メルチャット AI）のβ版を発表した。

「Merchat AI」は、本物の店員のように自然な接客ができるチャットボット型お買い物アシスタントAI。サイトを通じてリクエストが送られると、AIの質問を通して「Merchat AI」が予算やサイズ、色、商品の状態などのニーズを理解、十分な情報を取得するとマーケットプレイスをスキャンし、入力されたワードに基づいておすすめの商品をURLで提示する。

「Merchat AI」により、利用客は商品の検索・閲覧だけでなく、AIとの会話が可能になり、個々のニーズに基づいたおすすめの商品に出会える。なお、本サービスは、メルカリに出品されている何百万もの商品を数秒で探索し、掲示された商品以外の商品を出すよう指示することもできる。

同社によると、β版は現在、全米の利用客が利用可能だが、初期段階では、「Merchat AI」の会話と検索結果に不正確さや矛盾が生じる場合もあるとのこと。同社では、会話内容に基づいて「Merchat AI」を継続的に更新し、中長期でサービスを改善していくとしている。

同社CEOのJohn Lagerling氏は、「私たちは人工知能を活用し、広大なマーケットプレイスで買い物や検索をより簡単に行えるように次の段階に進んだ。生成AIが顧客体験を持続的に改善していくための新しい手がかりになり、メルカリでの出品や購入をさらに魅力的にしていく手段になる」と期待を寄せる。全米で5,000万件超のダウンロード、日々35万件超の出品を誇る同社。今後のイノベーションにも期待したい。

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「Merchat AI」β版

US版メルカリ 公式サイト

Top Image : © Mercari, Inc.