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2025.04.25

知財ニュース

オルツ、複数音声を単一会話記録に統合する技術で特許を取得―ユーザー本人を自動判別し高精度な会話記録を生成

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株式会社オルツは、複数のユーザー総力入力された音声を、単一の会話記録として統合する技術「会話の記録を生成するためのプログラム、システム、および方法」の特許を取得したことを発表した。

同技術は、マルチデバイス環境下での会話を効率的に記録・保存するための技術基盤を確立するもの。特許番号は第7653658号、2025年3月21日に特許登録された。

スマートフォンやパソコンなど複数のユーザー装置から入力された音声を対象とし、送信される音声データを処理し、話者を正確に識別した上で、情報の重複を排除しながら最適な形で一つの会話記録として保存するシステムだ。

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同技術の核心となるのは、特定のユーザー装置から受信した音声データに対して、話者がその装置のユーザー本人であるかを自動的に判別し、最適な音声ソースからのみデータを保存する技術。

これにより、複数の入力源から得られる音声を適切に整理統合し、無駄を省いた高品質な会話記録を生成することが可能になるという。

従来の会話記録システムでは、複数のマイクからの音声が重複して記録されたり、話者識別の精度が低いために発言者が誤って記録されたりといった課題があげられていた。同社が取得した特許技術は、これらの問題を根本的に解決し、複雑なマルチデバイス環境下においても、一貫性のある高精度な会話記録を実現する。

同技術は、オルツの音声認識・会議記録サービスであるCommunication Intelligence「AI GIJIROKU」に、実装済みという。「AI GIJIROKU」は、複数のデバイスが存在する環境でも高精度な議事録作成を可能にし、現在9,000を超える企業や教育機関で利用されている。さらに同技術は、オルツが推進するP.A.I.開発において不可欠な、高品質なライフログ収集を支える基盤技術としての役割も担っているという。

今回の特許取得により、同技術の知的財産権を確立したオルツは、今後さらなる機能拡張や精度向上に向けた開発を加速していく方針。同社は今後も、より効率的なコミュニケーションプラットフォームの開発を推進するとともに高品質なライフログ収集を通じてP.A.I.の精度を高め、世界中の人々の生産性向上に貢献することを目指していく、としている。

プレスリリースはこちら

Top Image : © 株式会社 オルツ

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