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2022.11.09

知財ニュース

電通グループとシビラ社、AR三兄弟・川田十夢氏と共同で、実空間でのNFT利活用を促進する「AR Identity」を開始

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電通グループのR&D組織・電通イノベーションイニシアティブ(DII)は2022年10月21日、未来開発ユニット「AR三兄弟」長男でAR開発者の川田十夢氏、シビラ株式会社と共同で、実空間でのNFT利活用動線に関する研究「AR Identity」を開始した。

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国内では主に販売事業に活用されているNFTだが、欧米では、多様なロイヤルティ・サービス展開へつながるユーティリティ事業や、共創型のコミュニティ事業のように、NFTを「改ざんの困難な権利情報」と捉え、多様な与信として活用する事例が増えている。そのため、今後は国内でも、生活者による無形資産としてのNFTを用いた自己与信の獲得や、デジタル空間における自己アイデンティティの実空間での利活用などでNFTが活用されることが予想される。

そこで3社は共同研究「AR Identity」を開始。本研究では、NFTを活用することで、デジタル空間における個人のアイデンティティ情報を実空間での与信として活用できる環境設計を推進。実空間での個人の行動の幅を広げ、コミュニケーションの機会の創出を図る。

なお、電通イノベーションイニシアティブ(DII)は研究成果として、以下の開発を発表している。なお、研究成果は体験できるWeb3ARアプリとして、10月22日、23日に開催された「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2022」特設ブースで展示された。

研究成果:
①AR技術を用いた実空間への配置や、IoT機器の制御など特定機能の起動が可能なNFT「サイキックNFT」の技術開発
②シビラ株式会社が提供するメタトランザクション機能(代払い機能)対応のWeb3.0ウォレット「unWallet」をサイキックNFTに適合させることによる、実空間でのシンプルなNFTの配布動線の確立

今後電通イノベーションイニシアティブ(DII)は、「AR Identity」の研究成果のみならず、地理空間の連動によって自己与信を最大化するプロトタイプの技術的可用性の検証に取り組む。また、電通グループでは、この研究成果に基づき、顧客企業向けにより付加価値の高いサービス・ソリューションを開発し、事業成長と社会課題の解決に寄与していくとしている。

ニュースリリースはこちら

J-WAVE×知財図鑑「INNOVATION WORLD」レポート記事

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川田十夢氏 インタビュー記事

川田十夢氏 公式Twitter

Top Image : ©︎ 株式会社 電通グループ

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