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2022.07.22
知財ニュース
クリスタルロード、感覚過敏研究所SDI推進室発足─ASDやADHDなどの感覚過敏・五感にやさしい空間創造事業を開始
株式会社クリスタルロードは、感覚の多様性社会の実現を目的とした、五感にやさしい時間・場所・空間づくりやサービスの総合的なプロデュースを行う、感覚過敏研究所SDI推進室を設立した。
同推進室では、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの諸感覚が過敏なことにより日常生活に困難を抱える「感覚過敏」や、五感にやさしい環境を好む人に向けた、「センサリールーム」「クワイエットアワー」「センサリーマップ」のコンサルティングや普及活動を行うとしている。
現在、ASD(自閉症スペクトラム)やADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害に見られる感覚特性の他にも、さまざまな疾患による感覚の過敏性によって日常生活を送る中で困難を抱える人が多く存在し、過敏さゆえに学校生活や就労などで悩みを抱えることも少なくない。
環境を工夫することで安心して過ごせる場合もあり、世界では、こうした問題への重要性を認識したさまざまな取り組みが行われており、日本でもセンサリーD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)の考えが浸透し、あたりまえに感覚の多様性を尊重しあえる社会への変容が求められている。
同社でも2018年の創業当初より、感覚過敏に関する取り組みを始めており、2020年1月には、感覚過敏の啓蒙活動、商品・サービスの企画・開発・販売、感覚過敏の研究を行う感覚過敏研究所を発足し、これまで、肌を刺激しない着る人に優しいパーカー「HOPE(ホープ) Ver1.0」や、肌に触れずに会話ができる新感覚マスク「せんすマスク」などの開発を手掛けてきた。
今回はこの感覚過敏研究所から、新たにSDI推進室を発足。照明を落として感覚過敏の人が落ち着いて買い物や館内滞在できる時間帯を提供する「クワイエットアワー」や、音や光、ニオイなどの五感への刺激を減らすなどして安心や集中力の向上を促す「センサリールーム」、光や音、ニオイなどの五感情報をマップ上に見える化する「センサリーマップ」の3つのコンサルティングや普及活動を中心に、五感にやさしい空間創造事業を進めていくとしている。
Top Image : © 株式会社 クリスタルロード
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