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2025.05.13
知財ニュース
インド、空気から抽出した水で作られるビール「Beer FromAir®」を発表

インドのThe Bier LibraryはUravu Labsと協力し、空気中の水分を利用して醸造したチェコスタイルのピルスナー「Beer FromAir®」を発表した。この取り組みは、持続可能な醸造方法として注目されている。
ビールの製造は、1回分あたり数千リットルもの水が必要なのだという。従来の醸造方法では、1,000リットルのピュアウォーターと呼ばれる「RO水」を製造するのに約3,000リットルの地下水が必要で、その水を使って約500リットルのビールが製造される。このプロセスは水資源の大量消費につながっている。
「Beer FromAir®」は、空気中の水分から得られる水を使用して製造されたビールだ。協力会社であるUravu Labsは独自の液体塩を用いて空気中の水分を吸収し、加熱することで高品質な水を回収する技術を用いたソリューションを提供している。
このビールによって過剰なウォーターフットプリントを排除することができるのだという。また、地下水の消費をなくすだけでなく、「Beer FromAir®」は、バランスの取れた風味豊かなビールとして評価されているという。
「Beer FromAir®」は、Uravu Labsが開発した「FromAir®」技術を活用しており、商標として登録されている。
Top Image : © Brewer World