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2024.03.12
知財ニュース
Adobe、生成AIを搭載した音楽生成・編集ソフトウェア「Project Music GenAI Control」を発表
Adobeはテキストプロンプトから音楽を生成し、その音楽を編集できる生成AI搭載の音楽生成・編集ツール「Project Music GenAI Control」を2月28日(現地時間)、発表した。
「Project Music GenAI Control」は、初期段階の生成AI音楽生成・編集ツールとのこと。クリエイターがテキストプロンプトから音楽を生成し、そのオーディオを正確に編集するためのきめ細かいコントロールを可能にするのだという。
Adobe Researchのシニアリサーチサイエンティストであるニコラス・ブライアン氏は「Project Music GenAI Controlを使えば、生成AIがあなたの共同制作者になります。放送局やポッドキャスターなど、適切なムード、トーン、長さのオーディオを必要とする人なら誰でも、プロジェクトのために音楽を作り上げることができます。」と述べている。
生成AIモデルにテキストプロンプトを入力することで音楽の生成が可能。ユーザーは、"パワフルなロック"、"ハッピーダンス"、"悲しいジャズ "などのテキストプロンプトを入力し、音楽を生成する。ツールが音楽を生成すると、きめ細かな編集がワークフローに直接組み込まれるとのことだ。
シンプルなユーザーインターフェイスで、ユーザーは生成されたオーディオを、基準となるメロディーに基づいて変換や、音楽のテンポ、構造、繰り返しパターンの調整が可能。
他にも、オーディオの強度を上げ下げするタイミングを選択したり、クリップの長さの延長、セクションを再度ミックス、シームレスに繰り返すループを生成したりすることができる。
既存の音楽を手作業でカットしてイントロ、アウトロ、バックグラウンドオーディオを作る代わりに、「Project Music GenAI Control」を使用すると、ユーザーが必要な曲を正確に作成できるようになる。
また、ブライアン氏は「これらの新しいツールのエキサイティングな点のひとつは、単にオーディオを生成するだけでなく、クリエイターがオーディオを形作り、微調整し、編集するためのコントロールを提供することで、オーディオをPhotoshopのレベルにまで高めていることです。音楽のためのピクセルレベルのコントロールのようなものです。」とも述べている。
Top Image : © Adobe