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2025.02.27

知財ニュース

パナソニックと大阪メトロ、日本初、前面開放型でも冷暖房が可能な「駅待合ブース」を共同開発―実証実験を開始

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パナソニックと大阪メトロ(Osaka Metro)は、駅ホームの暑熱、寒冷対策として、前面開放型でも冷暖房が可能な日本初(※)の「駅待合ブース」を共同開発し、実証実験を開始することを発表した。(※ 国内の駅ホームにおける冷暖房機能を有した待合室として。2025年2月現在 同社調べ)

「駅待合ブース」は、パナソニック独自の気流制御技術を応用したもので、前面が開放されているにも関わらず、ゾーニング気流が、空調した空気を人の周囲から外に逃さないように包み込み、冷暖房効果を維持できる点が特徴。

従来の個室型に比べて奥行きを約50%削減し、省スペース化を実現。狭いホームでも設置しやすく、安全・安心・快適性も確保できる。

jn250206-1-1 (1) 大阪メトロ 朝潮橋駅への設置の様子

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ブース内部では、空調機と送風ファンを組み合わせ、ゾーニング気流を作り出すことで、冷暖房された空気が外に逃げないように工夫。また、季節に応じて気流をコントロールすることで、夏は上半身に冷風を、冬は足元から温風を送り、快適な体感温度を実現する。さらに、個室型に必要な扉や中の移動スペースが不要で、、個室型に比べて奥行を約50%削減。ホームの狭い駅でも設置が可能で、省エネ設計により、1席あたりの消費電力は個室型と同等に抑えることができるという。

近年、気候変動による気温上昇に伴い、屋外での暑熱対策が課題視されてきた。しかし、従来の個室型駅待合室は、ホーム幅の問題などから空調の効いた駅待合室の設置場所が限られてしまうため、今回、「前面開放型ブース」が開発された。

実証実験は、大阪メトロ中央線朝潮橋駅で実施され、利用者のアンケートや温度、消費電力などの各種センサーによるデータ収集を通じて、快適性や省エネ性能が検証される。両者は実証実験を通じて、駅利用者の安全性と快適性向上に貢献することを目指していく。

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Top Image : © パナソニックホールディングス 株式会社

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