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2021.03.18
知財ニュース
現代に未だない楽器を発明する「キンミライガッキ」が自動演奏による新感覚の配信ライブを開催
突然ですが、あなたは1日どのくらい音楽を聴きますか?
「人類史上、音楽のない文明はなかった」という説があるほど音楽と人間の関係は古く、そして深いものがあります。音楽というものは衣食住と同じくらい人間にとって重要で、人間らしい部分であるとも言えるでしょう。
そんな音楽をさらに新しい形にするために、まるで未来で作られたような世にも珍しい楽器を発明・提供する「キンミライガッキ」が、自動演奏による配信ライブを開催することを発表しました。ライブは5月22日(土)20:00よりキンミライガッキYouTubeチャンネルにて開催予定で、配信ライブのクオリティアップのためのクラウドファンディングを現在実施中です。
キンミライガッキとは?
キンミライガッキとは、世にも珍しい、時間旅行者による「ガッキ屋」。タイムトラベラーを自称するCEOの元、「ガッキ」や「オーパーツ(音の鳴らないもの)」の研究・発明・演奏・販売を行っています。
「現代にない、ガッキから始まる新しい音楽文化を創る」ことを最終目標として掲げており、過去の作品を見てみると、金継ぎを電子回路化することで音を鳴らすことができる『電継』や、日本各地の酒蔵にて、新酒の完成を知らせるサインとして使われてきた “杉玉(酒林)”をスピーカー化した『酒囃子』、陶磁器に電子回路・電極を絵付けして、食べ物や飲み物を使って演奏できる陶器『電-磁器』などユニークな発明品がラインナップされています。
今回のライブプロジェクトの見どころは、演奏される楽器がすべてキンミライガッキであること。キンミライガッキの使い方・演奏方法を配信ライブで提示し、コンサートホール会場を貸切使用してPV製作のための映像撮影も同時に行います。クラウドファンディングの資金はライブのクオリティアップのための製作資金、外部スペシャリストチームへの依頼費などに充てられ、製作費がそのまま自動演奏ガッキの量に直結しているため、支援総額に応じてライブに登場するガッキの数・種類が増える可能性があるとのこと。
キンミライガッキは本ライブで使用する自動演奏楽器を、音楽=時間(Time)芸術のための機械(Machine)と捉え、「タイム⇆マシン」と名付けています。クラウドファンディングのページではそんな「タイム⇆マシン」の一部が紹介されています。
ソフトなマシンミュージシャン「AUTO-HUSHI(オートフシ)」
こちらは、通常の楽器が持つボディ、ネック、共鳴胴といった要素を廃し、外骨格のフレーム構造しか持たない弦楽器「AUTO-HUSHI(オートフシ)」です。フレットに弦を押し付けて音階を出すのではなく、人工筋肉や回転機構で骨格自体をしならせることで弦の張り具合を操って演奏します。
ちなみに、前身となった「HUSHIシリーズ」は、”区切られていない音階” 不死の音階を奏でる弦楽器。今回のライブでは、手持ちのHUSHIで弾く生演奏と、自動演奏のユニゾンが楽しめるそう。
タイムトラベルを表現する狂った時間機「クロノフォノグラフ」
まるでタイムトラベルに巻き込まれた時計のようなこの機械は、時計の針とレコードプレーヤーが合体した楽器。「時代も文化も異なる発明品同士を合体させて生みだされる珍奇な価値」をテーマにしたガッキシリーズの新製品です。針がレコード音源を徹底的に弄り倒し、これ1台でスクラッチからサンプリングまでこなすアイテムです。
前身となった楽器は、メガホン+フォノグラフ(蓄音機)の2つが合体した「メガ・フォノグラフ」。レコードをセットして再生すると、メガホンの特性で歪められた音になって聴こえてくるのが特徴です。激しいディストーションから、どこか懐かしい古びたラジオのような音にまで変化させることができます。
※全ての動画・画像は試作開発中の物です
キンミライガッキによると上記以外にも、様々な自動演奏楽器を準備中とのこと。これからどのような楽器が登場するのか想像できないからこそとても楽しみですね。ファンディング支援者は、無料配信では見れない特別映像やメイキングといった限定コンテンツが届けられるそうなので、気になる方はぜひチェックしてみてください。