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2021.05.13

知財ニュース

特殊印刷技術で絶滅危惧種の肌を再現したノート「flerco note(フレルコノート)」が誕生

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株式会社TRINUSが、絶滅危惧種に触れられるノートブック「flerco note(フレルコノート)」を発売した。絶滅危惧種のスキンを日本の町工場による特殊印刷で擬似再現しており、用紙の書きやすさや開きのよさだけではなく、「表紙に触れること」という新しいコンセプトのもと開発されている。

クリエイティブワーカーやデザインステーショナリーマニア、動物愛好家などを対象に、常に持ち歩き手に触れる機会の多いノートで「触れられないものに触れる」体験を届けるプロダクトとなっており、工芸、デザイン等で表現を行う北村隆浩が企画を、クリエイティブユニットのheso inc.がプロダクトデザインを担当。特殊印刷と絶滅危惧種のリサーチと試作を重ね、ノートの種類は、「タテガミフィジーイグアナ」「ジンベエザメ」「アミメキリン」の3種類となった。

①タテガミフィジーイグアナ

フィジー諸島に生息し、IUCN(国際自然保護連合)の分類ではCritically Endangered(CR、絶滅寸前)に指定されているタテガミフィジーイグアナ。「世界一美しいイグアナ」といわれる所以である鮮やかなグリーンと爬虫類特有の皮膚の凹凸感は、特色印刷と「UV厚盛り印刷」で表現されている。

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②ジンベエザメ

鯨類を除いた地球上最大の生物のジンベエザメも、Endangered(EN、絶滅危機)に指定されている生き物。ザラザラとしたサメ肌は、極小ビーズを混ぜ込んだ「テクスチャ印刷」で再現されている。

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③アミメキリン

キリンの亜種であるアミメキリン。ぎっしりとした短毛は、紙に貼り付けた不織布の上から印刷する「不織布印刷」 という技術で表現されている。

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本文は上質用紙(FSC®森林認証用紙)にドット方眼(5mm間隔)を採用。上下左右の中央のドットが少し大きくなっており、ページを区切ったり情報整理に役立つようにデザインされている。

flerco noteは、5月末頃まで有楽町と新宿のショップ「b8ta」にてサンプルを展示中。また、5月31日(月)までクラウドファンディングサービスにて先行予約販売を行っており、flerco noteの売上の一部は動物保護団体へと寄付される。

■クラウドファンディング
先行予約販売期間:2021年4月5日(月)〜5月31日(月)
先行予約販売特別価格
【1冊】 1,600円(税込)(通常予定価格1,800円(税込)から約11%OFF)
【3冊セット】 4,500円(税込)(単品通常予定価格から約17%OFF)

人のハプティクスに訴えかける知財としては他にも、株式会社タイカの開発するαGELを使用した12“触”の感触の見本帖「HAPTICS OF WONDER 12触αGEL見本帖」など、ユニークなプロダクトが誕生している。「触れる」という行動にフォーカスしたクリエイティブやサービスへは今後もより身近なものへとなっていくのかもしれない。

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