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2022.07.27

知財ニュース

能楽師が生涯、数回しか舞わない能楽の大曲『道成寺』を360度映像で撮影、VR化して限定公開

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ニューホライズンコレクティブ合同会社の石川貴一氏の立ち上げた新事業・電球(denq.tokyo)は、日本の伝統文化を後世に引き継ぐプロジェクトの一環として、ART360などアートとデジタルを融合させたDXプロジェクトを数多く手掛けるActual Inc.の技術協力のもと、能楽をVRで体験するデモンストレーションを企画・制作した。

2022年5月29日国立能楽堂にて行われた觀ノ会 第五回公演「道成寺」にて実施すると同時に、360度映像カメラ撮影を行い、その映像はWebサイト「友枝家の能」にて期間限定公開中だ。

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映像はVRゴーグルで視聴すると、目の前に国立能楽堂の舞台が広がり、臨場感ある公演が満喫できる。

本プロジェクトは、ユネスコの無形文化遺産に登録されながらも、普段はなかなか接することができない日本の伝統芸能である「能」を、演者だけでなく次世代の観客も育成することにより、日本文化への幅広い理解を促進していくことを目的に、新しいデジタル体験の未来や記録を作る挑戦としてスタートしたという。

今回の映像は、Actual Inc.の撮影技術と文化アーカイブ作りのノウハウを、能楽の本公演とマッチングし、能楽の流派である「喜多流」のシテ方・友枝雄人師の賛同と支援のもとに実現した。現在の観客だけなく、未来の観客、能楽師、研究家に対する大切な資産と記録になることを目指しているとのこと。

「友枝家の能」Webサイト https://tomoeda-kai.com/

ニュース原文はこちら

Top Image : ©︎ 電球

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