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2024.12.03
コラム | 知財図鑑コラム
知財ハンターがオススメする「社会課題意識が刺激される本」【知を読む】
世界を進化させる“すごい知財”を日々収集し、クリエイター目線で未来の活用法を提案するWEBメディア「知財図鑑」。知財図鑑に掲載される情報は、日々テクノロジーやカルチャーにアンテナを立て続けている、DAOを目指した自律分散型組織「知財ハンター協会」のメンバーによってハントされています。
このコラム「知を読む」では、職種も年齢も様々な知財ハンターたちがレコメンドする書籍を紹介します。今回のテーマは「社会課題意識が刺激される本」です。
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『データでわかる2030年 雇用の未来』
ESGという概念を日本に持ち込んだ夫馬賢治さんの書物。見た目からビジネス書感がつよつよなのですが(笑)、網羅的に世界の問題がわかりやすく書かれていてSDGs入門書として非常によいです。御本人も知ってますが、情熱的かつ可愛らしい素敵な方です。
(レビュアー:yuk)
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『仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方』
ついつい人が「したくなる」仕掛け、を学問として分析・体系化している仕掛学の本。
社会課題への対応が平等を意識しすぎて“みんな平等に不幸”になりがちだったりするのですが、こんなふうに誰も不幸にせずに解く方法があるんだな、という発想の転換に良い本です。(レビュアー:yuk)
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『共感という病』
自分がアンバサダーをしているNPOの代表が書いた本。共感の負の側面を描き、その上で共感せずとも誰かとの橋をかける方法を模索するきっかけになりました。(レビュアー:こばりん)
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『これまでの経済で無視されてきた数々のアイデアの話: イノベーションとジェンダー』
最近、女性のボトムスにポケットがないことや、反対にワインボトルが入るポケットがついたものなどが話題となっています。ジェンダーを起点に見ると、さまざまな製品・サービス開発が違って見えてくるなと感じました。(レビュアー:こばりん)
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『「役に立たない」研究の未来』
日本の研究力が低下していると言われて久しいです。注目度の高い論文数ランキングでは、日本は2000年に4位だったものの、2024年現在は13位に低下し、欧米・中国・韓国・イラン等に後塵を拝しています。様々な課題が指摘されていますが、その1つに「役立つ」ものに資源集中されやすいという構造が指摘されています。本書は、「役立たない科学が役に立つ」という逆説的だが基礎研究の本質をテーマにし、4名の論者が対話した記録です。その中で、私の印象に残った発言を1つ紹介します(大隈良典氏 / ノーベル生理学・医学賞)。「科学技術を一緒に論じるのは間違っている。基礎科学は技術のためのものではない。はやぶさ2のように、科学にも音楽やスポーツにような感動があり、人生を豊かにするものである。科学は文化である。」この本を通じて、役に立たない研究の未来を妄想しましょう!(レビュアー:hayataka)
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いかがだったでしょうか?このコラムでは引き続き「知財ハンター」のメンバーがオススメするモノ・コトを定期的に紹介していきます。自分もオススメを共有したい!新しい技術やトレンドについて交流したい!と感じた方は、まずは「知財ハンター協会」のDiscordコミュニティに気軽に参加してみてください。
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