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2024.10.23
コラム | 知財図鑑コラム
知財ハンターがオススメする「妄想世界が広がる本」【知を読む】
世界を進化させる“すごい知財”を日々収集し、クリエイター目線で未来の活用法を提案するWEBメディア「知財図鑑」。知財図鑑に掲載される情報は、日々テクノロジーやカルチャーにアンテナを張り続けている、知財ハンターのメンバーによってハントされています。
このコラム「知を読む」では、職種も年齢も様々な知財ハンターたちがレコメンドする書籍を紹介します。今回のテーマは「妄想世界が広がる本」です。
『スノウ・クラッシュ』(原題:SNOW CRASH )
近年では聞き慣れた言葉となったオンライン上の仮想世界「メタヴァース」という言葉を生み出したSF小説。舞台はデストピアと化した近未来のアメリカ、冒頭で高速ピザ配達員として爆走する主人公はメタヴァース上では世界最高の剣士で...(興味惹かれる単語がいっぱい)。30年以上前のインターネット黎明期に描かれたことを念頭に読むとその想像の綿密さに驚かされます。SF小説として、テクノロジーの未来に思いを馳せるきっかけとして楽しめる一冊です。
(レビュアー:Ryusei)
『感情をデザインする(原題:Emotion by Design )』
世界的ブランド・ナイキが愛されるのはなぜか、愛されるブランドを作るのに必要なことはどんなことなのか。ナイキに27年間在籍し、チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)を務めたグレッグ・ホフマンの、愛と哲学の詰まった一冊です。人の心を動かし、一企業の枠を超えて一緒にムーブメントをつくっていくこと、そこにはスポーツ愛を超えた人類愛が根底にあること…。SHOE DOG(創業者・フィルナイトによる書籍)と、映画AIR/エアも一緒に楽しむことをおすすめします。
(レビュアー:natsumi)
『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』
都市生活を狩猟採集に例え、ホームレスたちの生活を描いた本を読みました。彼らが都会の「不要物」を資源として活用する姿は、現代のサバイバルを感じさせます。自分の生活でも、街全体を「家」として認識を拡大することで、ミニマリスト的な生活の可能性に気付かされました。システムから解放された彼らの生活スタイルに学びつつ、自分なりの都市での快適な生き方を模索していきたいです。
(レビュアー:miyako5843)
『絵と文で楽しく学ぶ 大人と子どもの現象学』
この本ではどんな突飛なことを口に出しても怒る人はいません。風変わりと言われてしまう疑問を投げかけても、大丈夫。言葉や物事、人、身近な「なぜ」「なに」をもう一度よく考えてみることを現象学といいます。りんごは本当に赤色か?虹は7色か?自分は存在しているか?という素朴な疑問への答えを、本書ではゲームや対話形式で自らが答えを導き出す方法を提案し、優しく現象学の世界へいざなってくれます。
(レビュアー:chisa)
『荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟』
『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる荒木飛呂彦による映画論が展開される本書。ジャンルを問わず、荒木飛呂彦的“サスペンスの法則”から作品ごとに分析された内容は、彼の創作哲学が垣間見えます。漫画作品と同様に一癖あるユニークな解説で、一貫した強烈な“意志”と論理が感じられる本書を読み終わった後には、どこかいつもと違った視点がエンタメから日常まで味わえると思います。
(レビュアー:yuto)
いかがだったでしょうか?このコラムでは引き続き「知財ハンター」のメンバーがオススメするモノ・コトを定期的に紹介していきます。自分もオススメを共有したい!新しい技術やトレンドについて交流したい!と感じた方は、まずは「知財ハンター協会」のDiscordコミュニティに気軽に参加してみてください。
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