No.042

2019.12.12

温度で感触が変わるポリマー

ABSORTOMER(アブソートマー)

ABSORTOMER

概要

ABSORTOMER(アブソートマー)は温度によって感触が変化する素材である。ペレット状の製品で、成形時に各種素材と組み合わせることができユニークな製品開発につながることが期待される。制振性、応力緩和性に優れたα-オレフィンコポリマーを原料として採用している。

妄想プロジェクト 妄想プロジェクト

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温暖化アラート地球儀

もはや未来の話ではなく、目前の危機として捉えられるようになった地球温暖化。年々上昇していく気温や、頻繁に起こる大規模な自然災害で、その危機を身近に感じている人も多いだろう。しかし、平穏な日常の中でもその危機感を保ち、温暖化を防ぐ行動を続けるのはなかなか難しい。

そこで、アートの力で温暖化への意識を高めるための一つのアイディアが「温暖化アラート地球儀」だ。地球儀の表面素材に「ABSORTOMER」を使用し、温暖化が進んだ未来の地球の姿を表面の硬さの違いで表現する。地球儀内部に世界の気象予測データと連動した熱源を入れ、たとえば20年後に気温が50℃になる地域では地表が熱でドロドロになっていたりすれば、迫り来る危機を“手触り”でイメージできるはずだ。さらに高温地域が赤くなるなどの視覚表現も加えると、温暖化に警鐘を鳴らすアートとして、人々に強いインパクトを与えるに違いない。

丑田 美奈子

妄想家 丑田 美奈子

妄想家 丑田 美奈子

なぜできるのか?

応力吸収性と制振性

ABSORTOMERは室温付近で粘性と弾性の比である「tanδ」が既存材料に比べて極めて高く、振動・変形などが加わると、粘性的な性質が力学エネルギーを熱エネルギーに変換し、吸収・分散する。また、室温で10Hz以下の低周波数領域に応力吸収性(tanδ)のピークを持つため、衝撃よりゆっくりした振動に対して効果がある。他素材とコンパウンドすることで、幅広い周波数に対応でき、硬度調整も可能なため、制振材としての適用が可能。

応力緩和性と軽量性

材料に一定の荷重を与えて保持した場合、時間の経過と共に荷重が低下する。また、復元速度が緩やかになるため、ABSORTOMERを使った製品は低反発性を示す。熱可塑性樹脂の中で極めて密度が低く、成形品の軽量化に貢献する。

相性のいい産業分野

流通・モビリティ

制振性と弾力を生かし、長時間座っていても揺れずに個人にフィットする座席「乗り心地最高の新幹線座席」

メディア・コミュニケーション

クーラー便で送付することで、薄いのに同封した書類が曲がらない、保護される封筒「書類が寄れない封筒」

食品・飲料

その料理の温度を食器の感触が変わることによって、味以外にも触覚で料理を楽しめる「温度を触覚で味わう食器」

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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