No.049

2019.12.13

授業中の声を保存・活用するAI

Josyu

Josyu

概要

「音声認識」により、授業中の先生の声をその場でリアルタイムに自動でテキスト化。発した言葉は一つのテキストデータとして保存され、そこから単語を抽出したり、授業後の振り返りやまとめプリントとして活用することができる。先生の負担の軽減、理解や記憶の定着の補助授業への集中度アップなど、従来の授業の常識を変えるAIアシスタントである。

なにがすごいのか?

  • 授業中の先生の声を「音声認識」でリアルタイムに自動でテキスト化する

  • 授業内の単語を人工知能(AI)が解析し、重要な単語を自動で抽出

  • ある単語に関連する別の単語と画像を予測表示

なぜ生まれたのか?

ICT(情報通信技術)教育をサポートする製品として「電子黒板」を提案していたが、便利な一方、高価だったり使用する先生のスキルなどが問題となっていた。「激務の先生の負担を減らし、手軽に使えるもの」と考え、授業で常に発信されている先生の「声」に注目。音声認識技術と人工知能(AI)を組み合わせた“未来の黒板”として開発された。今まで見過ごされていた授業中の声を教材化するという発想から生まれた授業支援システム。ネーミングは先生をアシスタントする「助手」という意味。

josyu

妄想プロジェクト 妄想プロジェクト

変幻自在の「二十面相黒板」

変幻自在の「二十面相黒板」

先生の相方として頼もしいJosyuは、さらに進化すれば授業の場所や地域・年代・時間帯に最も適した授業演出をバリエーション豊かに生み出す多重人格な黒板として生徒を楽しませることができるかもしれない。時にはユーモラスにジョークを連発する「コメディアン風」、ある時はロジカルに小気味よい「CEO風」、ある時はドラマさながらな「熱血教師風」など、生徒を飽きさせず、なおかつ分かりやすいリズミカルでエンタメ性溢れる授業が展開できるだろう。リアルな授業からオンラインによるデジタル配信授業まで柔軟に対応する、新たな教育の形が生まれるかもしれない。

出村 光世

妄想家 出村 光世

妄想家 出村 光世

妄想画家 ajisa

妄想画家 ajisa

なぜできるのか?

リアルタイムに音声認識

授業中の先生の声をインターネットブラウザを利用したシステム上でリアルタイムに解析して自動でテキスト化。発した言葉は一つのテキストデータとして保存され、そこから単語を抽出したり、授業後の振り返りやプリントとして活用することが可能。

単語の関連性を人工知能(AI)が解析

授業内での単語の出現回数や前後の文章との関連性を人工知能(AI)が解析し、重要と思われる単語を自動で抽出。抽出された単語は重要度によってランキング化することや関連する単語や画像の表示も可能。AIの開発・研究は国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの中西崇文研究グループと共同で実施し、利用者が増えるにつれ、AIが勧める単語・画像の精度が高まる仕組みになっている。

相性のいい産業分野

教育・人材

堅苦しい内容を覚えやすくするため、単語をイラストや漫画で表現すると授業風景が一変する

アート・エンターテインメント

朗読劇や落語など、「言葉」が重要な舞台で使うことで視覚的な表現も可能になる

官公庁・自治体

会議などで意見・発言が混乱した際のレコーディングと合理的な洗い出し

メディア・コミュニケーション

母国語や地域の方言の垣根、キャラクターを横断したアバター・コミュニケーション

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

・商願2018-62369:「Josyu」