No.058
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2020.06.05
モノのGPS化技術
物品位置検出
概要
「物品位置検出」は、「モノ」を持つ人の手の位置や持ち方から、そのモノが何で、どこに位置するかなどを推定する技術。画像認識の内容やデータベースとの照合精度が高くなったことで、持ち方からモノの形や重量までを把握することが可能となった。家庭内での収納物の現在位置や残量の把握に活用されることで、生活空間のスマート化を促進することが期待されている。
なにがすごいのか?
持つ手の位置や持ち方から、何を持っているかを推定
家庭内のどこかにしまった「モノ」の場所を記憶
複数人がいても、「誰がどのモノを触ったか」を判断
なぜ生まれたのか?
家庭やオフィスで必要なモノをどこに収納したかを忘れてしまう状況は多々起こる。鍵やリモコンが見つからない時、スマホみたいにGPSがついていたらと思うこともあるだろう。複数の人が関わる場合は特に収納場所や残量などが把握しづらく、「収納」に関する悩みはつきない。
この技術は人の手の位置や持ち方、物品を置いた時間や場所などを解析することで、どこに何をしまったかを推定し、スマート収納やスマートキッチンの実現に役立てている。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
ベイビーサイレン
赤ちゃんが動けるようになり物を掴めるまでに成長するとうれしい反面、家にあるモノから子どもを守る必要に迫られる。ハサミや包丁はもちろん乾電池やペットフードなど、思いがけない危険が多く潜んでいるからだ。
「物品位置検出」の技術を活用すれば、乳幼児が危険なモノをつかんでしまった時、すぐにスマホやPCにアラートを送られるので、どこにいてもすぐに対応できる。その他にも警告を発して子どもに注意を促すといった使い方をすれば、大事故も未然に防ぐことができるだろう。
なぜできるのか?
物品検出装置と物品情報データベース
RFIDタグやカメラ、接触センサ等の物品検出装置で解析した情報をデータベースに格納された人や物品の位置や時間などの情報と照合することで、ユーザーが検索している物品を推定する。
画像解析技術による物体の特定
タグや位置センサーを利用して、物品位置の存在領域を推定し、画像処理により該当の物品を検出する。また、物品の持ち方に基づいて物品を識別することで「誰が」「いつ」「どこで」「何を」持っているかまでの詳細を推定することが可能。
危険判定プログラム
幼児にセンサー付き発信機を装着することなどにより、幼児の泣き声や呼吸数、体温などから幼児の状態や危険度が把握し、危険物品の放置による危険性を判定する。危険度に応じて対処システムを作動したり、保護者への通報などを行う。
相性のいい産業分野
- スポーツ
球技や体操など、道具やボールを扱う体の動きを解析したデータベース構築
- アート・エンターテインメント
テーマパークで、人とモノの移動や位置を把握しVR映像などと連動させた演出
- 生活・文化
家庭内でのモノの収納場所の位置記憶や、消耗品の残量を把握し暮らしを補助
- 医療・福祉
家庭や施設において、幼児や高齢者、ハンディキャップのある方の見守り
- 環境・エネルギー
動物の行動や餌の量などを解析することでの保護活動や生態の研究補助
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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