No.082
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2020.09.18
人と水生生物の共生を見据え誕生した生態系
人工サンゴ礁
概要
人工サンゴ礁は、人工的に再現されたサンゴ礁の生態系。海洋生態系を構築する能力を持つアクアリストのノウハウとIoT・AI技術の組み合わせによって、自然に限りなく近い環境「人工生態系」を構築。2020年5月には、その内部でのサンゴの人工抱卵を実現させた。現在は、世界初の産卵時期をコントロールした完全閉鎖環境での人工産卵成功を目指して研究を進めている。将来的には、任意の海洋環境を別所に再現する「環境移送技術」の確立により、生態系研究を加速させることも期待される。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
地球生態コロニー・タワー
人工サンゴ礁の環境移送技術が発展すれば、海から遠く離れた場所に海洋生態系を再現した超巨大水槽の共生未来都市ができるかもしれない。タワー型の水槽は階層ごとにレイヤーが分かれ、人間の居住空間やトラムがある「海との共生ゾーン」や、多様な生物が自由に泳ぐ「世界の海ゾーン」、絶滅した古代の海を再現した「原始生物ゾーン」から貴重な水環境を保存する「研究施設ゾーン」までがある。時空と生態を超えて、水生生物と人を含む地上生物の関係性がシームレスが交わった、未来型の共生空間ができるだろう。
なぜできるのか?
人工生態系の構築
IoT技術を使ってLEDライト、プロテインスキマー(泡によってタンパク質を除去するろ過装置)、水流ポンプなどを制御し、水質(30以上の微量元素の溶存濃度)をはじめ、水温・水流・照明環境・微生物を含んだ様々な生物の関係など、生態系に関わる種々のパラメータのバランスを取る。これにより、水温を沖縄の久米島付近の海面水温と同期させた完全閉鎖環境を再現し、その内部でのサンゴの人工抱卵に成功した。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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