No.915
2024.09.09
"1D"から堅牢・軽量なプロダクトを構築する3Dプリンター技術
130(ワンサーティ)
概要
「130(ワンサーティ)」とは、1次元から3次元を構築する3Dプリンター技術。平面を積み重ねて立体を構築する従来の3Dプリンター技術とは異なり、「棒」を積み重ねていくことで、堅牢かつ巨大な構造物を短期間で制作できる。なお、構築物は、解体後に再素材化が可能。持続可能なプロダクトサイクルを実現する知財として、建築やプロダクトデザインなど、多様な分野での活用が期待される。
なぜできるのか?
柔軟なデザイン性
「130」では、従来の3Dプリンター同様、曲線の表現や着色が可能。ゲームや映画で使われる3Dの形状をそのまま再現できるほか、プロダクトを繋げて巨大な構造物を作ることもできる。
堅牢さと軽量さの両立
「130」は、強度が欲しい部分の格子を稠密にできるため、堅牢な構造が製造できるほか、骨組みのみで製品を構築するため、軽量な製品を製造可能。加えて、軽さが必要な部分や強度が必要な部分の稠密性を調整できるため、堅牢さと軽量さを両立できる。
部分的な修復の実現
「130」のプロダクトは、従来の3Dプリンターとは異なり、格子状の「棒」を基本単位にしているため、部分的に破損した場合も容易に修復できる。
容易なリサイクル
「130」では、ペットボトルの素材であるPET(ポリエチレンテレフタラート)を使用するため、廃棄後も容易にリサイクルできる。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
「130」で製造した耐久性の高い家具
- 製造業・メーカー
「130」で作られたリサイクルできる梱包材
- アート・エンターテインメント
「130」で製造したパブリックアート作品
- 住宅・不動産・建築
「130」で製造した仮設住宅の骨組み
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 MAGNARECTA