No.212

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2020.11.28

毎秒10万件超の取引を可能にする超高速ブロックチェーン技術

高速ブロックチェーン by NEC

高速ブロックチェーン by NEC
引用元: https://stock.adobe.com/

概要

本知財は、NECが開発した超高速でセキュアなブロックチェーン技術である。大規模接続環境下で、毎秒10万件以上の記録性能を達成する超高速のブロックチェーン向け合意形成アルゴリズム(※1)を備え、データの秘匿性についても高い安全性能を実現。従来のブロックチェーンにおいて課題だった、合意形成アルゴリズムに起因する記録速度や参加ノード数の限界性をクリアし、世界規模のクレジットカード取引を支えるシステムなど、記録性能やノード数の制約によってブロックチェーンの適用を断念していたケースへも対応が可能となる。高速性と安全性において世界有数となる高速ブロックチェーン by NECにより、ブロックチェーンが新たなビジネスインフラとして普及していく足掛かりとなることが期待されている。

※1 ブロックを追加する際のルールを設定しているアルゴリズム

妄想プロジェクト 妄想プロジェクト

TRACING Ball

TRACING Ball | 「プロセスの重さ」を体感するボール

たとえば衣服。産地と素材の表記だけでは、製造に費やした様々な資源の存在を把握することは難しい。労力・石油・時間や、排出したCO2などを総合的に重み付けし、「ズシッ」と手のひらで重みを体感できるトレーサブルボール。「高速ブロックチェーン」により、バリューチェーン上で発生する複雑な利害関係を越えた公平な情報が個別製品ごとにしっかりと記録され、トレーサビリティが担保される時代では、プロセスを加味した上で買うものを選択できるようになる。膨大なデータを意識せず「プロセスの重み」を体感することで、直感的にサステナブルな選択が可能になる。

出村 光世

妄想家 出村 光世

妄想家 出村 光世

妄想画家 ajisa

妄想画家 ajisa

なぜできるのか?

トラステッドハードウェアTEEをフル活用

近年の汎用プロセッサが備えるトラステッドハードウェアTEEのセキュリティ機能を最大限を活用して、参加ノードが合意形成するために必要な通信量ならびに通信回数を削減することで高速化を実現。

取引情報の公開範囲を限定できる仕組み

取引情報を全参加ノードに一律に公開するのではなく、取引情報の公開範囲を限定できる仕組みを開発。これにより、特定グループ内の取引情報はグループに属するノードにのみ公開するという制御が可能となり、データの秘匿性も担保している。

相性のいい産業分野

金融・保険

仮想通貨を利用した国際送金サービス

流通・モビリティ
  • 荷物に関する詳細情報をトラッキング可能な配送サービス

  • 自動運転車におけるセキュリティの確保

  • リアルタイムに変化する交通情報や個人の移動記録を元に最適なルートをドライバーに送信

IT・通信
  • バリューチェーン上で発生する複雑な利害関係を越えた公平な情報処理を、大量の個別製品ごとに正確に行うシステム

  • セキュアなコンテンツの著作権管理システム

生活・文化

出生記録から販売・譲渡記録を通じて、保護や殺処分に至る個体を削減

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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