No.219

2020.12.08

インクなしで無限に印刷できる技術

Inkless(インクレス)

Inkless(インクレス)

概要

「インクレス」は、普通の紙にインクを使わずに印刷できる技術である。これまでも専用の特殊紙であればインクなしで印刷する方法はあったが(レシートの印刷など)、普通の紙でこれを叶えたのは「インクレス」が初めてだろう。「インクレス」は、赤外線レーザーで紙の表面を焼いて文字やイラストをプリントするという、従来の印刷とはまったく発想の異なるものだ。インクカートリッジも必要としないため、廃棄物の出ない環境に優しいプリンターを開発するテクノロジーとして期待される。

なぜできるのか?

普通紙への印刷を可能にした赤外線レーザー技術

もともとインクが染み込まれている特殊紙への印刷ではなく、一般的な紙の表面を赤外線レーザーで加熱(炭化)して、文字やイラストをプリントするという技術を開発した。モノクロであれば無制限に印刷が可能とされる。

廃棄物とランニングコストの削減

インクカートリッジとトナーが不要となるため、廃棄物がなく環境にも優しい。また交換作業や買い替えの必要もなく、余計なランニングコストがかからない。

相性のいい産業分野

環境・エネルギー

ゴミを出さない環境低負荷型のプリンタ

教育・人材

低コストで教科書やプリントが大量印刷ができる低コスト教材

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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