No.265
2021.02.13
胃への光照射によって偽の満腹感を与える技術
満腹感の擬似生成技術
概要
本知財は、LEDを備えた小型の無線デバイスを手術によって胃に埋め込み、内部に光を照射することで偽の満腹感を与えることができる技術。通常、満腹感は食べ物によって胃が広がる際に起こる「拡張刺激」によって得られる。一方で、マウス実験の結果から胃の迷走神経(脳と胃を繋ぐ神経経路)に光を照射すると、この拡張刺激を誘発させられることが明らかになった。本知財はこの原理を用いることにより、空腹状態でも満腹感を得ることができるため、今までにないダイエット法や肥満防止策を生み出す技術として注目を集めている。
なぜできるのか?
電流を生成する無線デバイス
胃に埋め込まれる無線デバイスは外部からの無線操作のみでLEDに電力を供給し続けることができる。そのため定期的な充電や交換の必要はなく、長期間取り出さずに使用しつづけることができる。
埋め込みの負担が少ないデバイスサイズ
無線デバイスは、半径5.5 mm・厚さ1 mmの電子回路部と、幅0.4 mm・厚さ0.2 mmの細長いテザー(ひも)で構成されている。小さくて薄いこのデバイスは、胃バイパス手術よりも簡単な外科手術で埋め込むことが可能である。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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