No.384

2021.08.03

超小型の聴覚コンタクトレンズ

Vibrosonicalpha

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概要

Vibrosonicalphaとは、世界初の聴覚コンタクトレンズを使用した補聴器。コンタクトレンズ型のスピーカーを鼓膜の真上に配置することで、振動が空気中のノイズに干渉されることなく音を直接伝導させることができる。標準的な補聴器ではスピーカーとマイクの位置関係により音響の歪みやノイズ干渉を受けやすい側面があったが、Vibrosonicalphaは3つの独自のコンポーネントを構成することによりこれを解決した。Vibrosonicalphaが普及することにより、聴覚障害を持つ人々の生活の質の向上や社会参画の促進が期待されている。

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なぜできるのか?

聴覚コンタクトレンズを活かしたモジュールの配置

従来の補聴器では、スピーカーが着用者の外耳道(耳の穴)内側にあり、音響に歪みが発生する要因となっていた。また、マイクは風などのノイズ干渉を受けやすい耳の後ろに配置されており、雑音によりコミュニケーションが妨げられることも少なくなかった。対してVibrosonicalpha、は耳道内に固定する「聴覚コンタクトレンズ」「耳道モジュール」と、「耳の後ろのモジュール」の3つのコンポーネントで構成。スピーカーが鼓膜の真上に配置されることになり振動が空気中のノイズに干渉されることなく、耳小骨に直接伝達される仕組みとなっている。また、耳の後ろのモジュールについては取り外しが可能である。

構成パーツは髪の毛の幅の1000分の1

コイルベースのスピーカーが用いられる従来の補聴器では、小型化によって音質が制限される。Vibrosonicalphaは、アクチュエータ内の構成パーツのサイズが人間の髪の毛の幅の1000分の1以下と非常に小さいにも関わらず、聴覚性能が高いのが特徴。

鼓膜の近くに配置することで、歪みの少ない強い音を伝達

Vibrosonicalphaではスピーカーが鼓膜の真上に配置されることになるため、80Hz未満~12kHzまでの可聴周波数帯域スペクトルにわたって音を増幅。さらに、音響レンズの原理でフィードバックによって引き起こされるノイズを防ぐ。

相性のいい産業分野

医療・福祉

Vibrosonicalphaを日常生活に取り入れることにより、軽度から中等度の聴覚障害を持つ人々の聴覚体験を改善

製造業・メーカー

一人一人の耳の形状や取得可能な音域がパーソナライズされた補聴器の開発

生活・文化

ストレスのない装着で人間だけでなく他のペットの聴覚再生に応用

アート・エンターテインメント

環境に関する情報をセンシングし、音に変換して提示する新たな聴覚体験

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : ©Vibrosonic

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