No.391

2021.08.17

養殖魚への餌やりを最適化するスマート給餌機

UMITRON CELL(ウミトロン セル)

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概要

UMITRON CELL(ウミトロン セル)とは、スマートフォン・クラウドを活用した生簀の遠隔餌やり管理が可能な、水産養殖向けスマート自動給餌機。IoT、衛星リモートセンシング、機械学習をはじめとした技術が用いられており、給餌の最適化だけでなく漁業従事者の労働環境の改善にもつながる。テクノロジーを活用して海洋環境を守りながら魚の成長をサポートすることで、海の持続可能な開発と魚の安全・安定供給に貢献することが期待されている。

スマホ給餌

実現事例 実現プロジェクト

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うみとさち

「うみとさち」とは、UMITRON CELLを活用して育てられたサステナブルな養殖魚。近年、海の資源量の減少から、水産資源の持続的利用への関心が高まっているが、日本では海の資源や環境に配慮したシーフードの認知が低く、購入可能な販売チャネルが限られていることが課題となっている。うみとさちでは、消費者にとってサステナブルシーフードが日常生活の購買における身近な選択肢のひとつとなることを目的とし、市場にUMITRON CELLによる養殖魚を幅広く流通させることを実現。

大手量販店やスーパーマーケットでの実証販売、オンラインショップの開設、海の未来を考える料理人集団「Chefs for the Blue」とのコラボ商品の販売など、サステナブルシーフードの認知向上に向けたさまざまな取り組みを実施している。商品に添付するQRコードから、「Chefs for the Blue」所属シェフによるレシピや、生産者及び養殖魚に関する情報も提供している。今後は取扱魚種やパートナーとなる生産者、加工会社、量販店、飲食店を増やす予定だ。

なぜできるのか?

IoT・AI技術を活用したスマート給餌

スマートフォン・クラウドを活用し、持続可能な水産養殖のコンピュータモデルを開発。真鯛事業者らとの実証実験では、UMTIRON CELL搭載のAIにより魚の食欲に合わせて餌やりをすることで、従来給餌量の2割削減を達成。少ない餌量でも、魚の食欲に応じてスマートフォンなどから遠隔で餌を与えることができるため、出荷時のサイズや質を保ちながら生育期間を1年から10ヶ月に短縮させることが可能に。餌の海洋流出を防ぎながら、海に優しく、短期間でも大きく身質の良い魚づくりに貢献している。

労働環境の改善

UMTIRON CELLでの遠隔管理により、現場作業を軽減し、漁業従事者の休憩・休息の自由度を向上させる。また天候不良時等の危険な環境下での洋上作業の短縮にもつながる。

食の安定供給への貢献

UMTIRON CELLに生育データを蓄積させることで、業務プロセスの体系化や生産ノウハウの伝承につながる。さらに、データ化により生産現場が見える化されるため、トレーサビリティの向上にも寄与。

相性のいい産業分野

食品・飲料

販路の拡大によるサステナブルシーフードの普及

環境・エネルギー

餌量の削減による環境負荷の低減や、魚の安定提供による食料問題の解決

教育・人材

テクノロジーを活用した遠隔管理による、水産養殖現場の労働環境の改善

生活・文化

代替肉やサステナブルシーフードなどの環境に配慮した食事を提供するレストラン

農業・林業・水産業

畜産や酪農に応用した、餌量を最適化したサステナブル牧場

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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