No.397
2021.08.19
遠隔・自律のハイブリッド型警備ロボット
ugo(ユーゴー)
概要
「ugo(ユーゴー)」とは、2本のアームと高さ調整により遠隔で様々な業務を行うことができるアバターロボットである。遠隔操作と自律操作をハイブリッドで組み合わせることができ、双方の利点を併せ持つことが大きな特徴。現在は立哨や巡回など、施設警備における基本業務を警備員から代替しており、コスト削減・接触削減に貢献している。将来的には警備領域にとどまらず、人材不足に悩む様々な業界での利用が期待される。
なぜできるのか?
遠隔操作と自律操作の組み合わせ
ugoの頭上に設置された高さ調節のできる俯瞰カメラにより、遠隔操作が可能。一方、ルート巡回などは場所を指示するだけでugoが自動で移動し自律的に対応する。
2つのアームを搭載
施設警備において必要なエレベータの操作を2つのアームで行う。従来はエレベータの管理システムとロボットのシステム連携が必要だったが、ugoの場合はアームが物理的な操作を行うため、システム連携が不要。これにより連携にかかる初期投資も不要となるため、導入コストを下げることに繋がった。
一元管理プラットフォームとの連携
警備業務を一元管理できる情報プラットフォームである「T-Spider」と連携。複数のロボットの遠隔操作や運用管理だけでなく、データベースで運用情報を共有、警備の報告書を作成したり、オンラインで確認したりできる。
相性のいい産業分野
- 教育・人材
アバターによる労働コスト削減と、体が不自由な人でも遠隔で参画できる雇用機会の創出
- 医療・福祉
感染症の流行地域や紛争地域での医療行為を補助
- 旅行・観光
観光客向けの駐車場での案内や街歩きの補助業務
- アート・エンターテインメント
イベント会場等での列整理、混雑緩和のための案内
- 生活・文化
利用者宅にロボットを設置し、専門のオペレーターが遠隔操作をする家事代行サービス
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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