No.435
2021.10.04
集中できるパーソナル空間を作り出すウェアラブル端末
WEAR SPACE(ウェアスペース)
概要
「WEAR SPACE」とは、周囲の音を低減するノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンと、視界を調整できるパーティションで構成されたウェアラブル端末。働く環境の多様化が進む中で、サテライトオフィスなどのオープン環境においても集中力を妨げられることなく仕事に取り組むことが可能となる。ビジネス用途以外でも、心理的なパーソナル空間を作り出す必要のあるさまざまなシーンでの応用が期待される。
実現事例 実現プロジェクト
BAR YUMMY SAKE
「BAR YUMMY SAKE」は、WEAR SPACEを装着して日本酒のテイスティング体験ができるイベント。ブラインドテイスティングとAI技術を活用して、日本酒初心者でも自分の舌にマッチする味わいを発見できる日本酒の味覚判定サービス「YUMMY SAKE」とのコラボレーションで行われた。WEAR SPACEによってより集中した状態で日本酒のテイスティングをするという新しい日本酒の楽しみ方を提供した。
なぜできるのか?
集中力を高めるパーティション
WEAR SPACEは、ヘッドホンとパーティションによって集中する環境を生み出している。本体側面のパーティションは、装着時に左右の視界を狭め、周囲の人の動きや光などの視覚情報を遮ることが可能。水平視野を約6割カットすることで、目の前の作業への集中を促進する作りになっている。
多様なシーンに対応するヘッドホン
ノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホンは、周囲の雑音や人の会話など、作業に不要な音を低減し集中力の向上を図る。ノイズキャンセリング機能は3段階に変更も可能なため、状況に応じて環境を選択することができる。また、ヘッドホンはBluetooth対応。スマートフォンやPCと接続してワイヤレス再生が可能なため、動画編集や楽曲制作などの作業はもちろん、音楽を聴きながらの作業にも対応している。
パーソナル空間を作り出すデザイン
WEAR SPACEは、一般的なヘッドホンに用いられているヘッドバンドと比較して頭頂部の圧迫感が少ないため、長時間の作業でも快適に装着することが可能。また、ヘッドホンとパーティションを一体化したデザインは周囲にも作業に集中していることが伝わるため、どこでも瞬時に周囲との境界を作り出すことができる。このデザイン性の高さから、世界三大デザイン賞のひとつとされる「Red Dot Design Award(レッド・ドット・デザイン賞)」のデザインコンセプト部門において、優秀なコンセプトに贈られる「Best of the Best Award」を受賞した。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
瞬時に集中する空間を作り出すことによる、仕事の生産性の向上
- アート・エンターテインメント
音声ガイドを聴きながら集中して鑑賞する美術館
- 生活・文化
自閉スペクトラム症やADHDなどの障がいを持つ人のQOL向上
- 教育・人材
どんな環境でも集中して勉強できる受験生向けデバイス
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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