No.436

2021.10.05

鍵穴からレーザーで部屋の内部を把握できる技術

Keyhole Imaging(キーホールイメージング)

Keyhole Imaging

概要

「Keyhole Imaging(キーホールイメージング)」とは、鍵穴やドアの隙間などから照射するレーザー光を用い、部屋内部で動く対象物を捉えて表示するイメージング技術である。屋内で人や物体などが動いた際のレーザー光の変化を測定し、画像でイメージ化する。従来のNLOS(反射光の分析で隠れた物体の画像を再現する方法)技術の多くは、イメージ化のために現地を広範囲にスキャンする必要があり実用化のハードルが高かったが、Keyhole Imagingはレーザー光の小さな点でイメージ化を実現する。将来的には、自動運転車やロボットビジョンの視覚技術への活用が期待される。

Keyhole

なぜできるのか?

NLOS技術の活用と進化

従来のNLOS(Non-line-of-sight:非視線方向イメージング)の技術を進化させ、単一のレーザー光で物体の動きを測定できる技術を開発。これまでのNLOSは角を曲がった先を見ることが主となっていたが、本技術では閉じたドアの内部を見ることに焦点を当て、鍵穴を活用した技術を開発した。鍵穴から照射したレーザー光は、壁に反射し散乱するが、内部の物体や人が動くと、レーザー光は壁の反射したポイントに戻る。レーザー光は、壁から再度鍵穴を通って戻るため、検出器で変化を捉えることができ、屋内の動きの測定が可能となっている。

レーザー光を解析するアルゴリズム

反射したレーザー光は物体の移動に伴って変化するため、検知器で最短の時間間隔での変化を測定。測定値をコンピュータアルゴリズムで分析し、物体の形状や軌道を推定。推定データをもとに画像イメージを再現している。技術開発が進み、訓練された適切なAIと組合せが行われれば、屋内にあるものの形や大きさを正確に判別ができると期待されている。

相性のいい産業分野

住宅・不動産・建築

家の中に不審人物がいないかを帰宅時に確認

官公庁・自治体

立てこもり事件対応や家宅捜索などの事前情報として活用

流通・モビリティ

空港の危険物チェックの効率化に活用

生活・文化

劣化が懸念される歴史的な建築物の内部構造把握

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : ©STANFORD COMPUTATION IMAGING LAB